中日・中田と同郷の張本勲氏ねぎらい「いつか指導者に」40歳まで見たかったから「“中”あっぱれ」

[ 2025年8月16日 05:30 ]

中日・中田翔 今季限りでの現役引退表明

日本ハム時代、張本勲氏(右)のアドバイスに耳を傾ける中田翔
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 同じ広島出身で、中日・中田を「昔から息子のように可愛がってきた」という張本勲氏(スポニチ本紙評論家)もねぎらいの言葉を贈った。

 「打点王などのタイトルも獲っている強打者。よく頑張ったし、ご苦労さんの言葉しかない。これからも野球を勉強して、いつか指導者になってほしい」。

 春季キャンプなどで毎年のように個別指導し成長を見守ってきた。「40歳ぐらいまではやってほしかった」と残念がり、もっとできたとの思いから「“大”あっぱれ、ではなく“中”あっぱれだ」と話した。

 【担当記者からの惜別トーク】

 【14~17年日本ハム担当 現MLB担当・柳原 直之】15年の「プレミア12」。東京ドームでの3位決定戦後、札幌へ帰る中田に羽田空港で遭遇した。

 「今日俺の家に来る?」。札幌の自宅で母・香織さんの手料理が振る舞われる中、打点王、ベストナインに輝いた大会映像を繰り返し見つめ「小久保監督を胴上げしたかったな…」と悔しさをあらわにした。これが「中田会」かと実感した。気付けば朝だった。60歳近いベテラン記者から質問された後「おっさん、いくつや?長生きしろよ」と言い放ったり、16年のアリゾナキャンプ中に慣れない異国での生活への不満から「練習がリフレッシュ?なるかい!」と毒づいたり。担当記者とのやりとりはいつも笑いに包まれていた。現役生活、お疲れさまでした。

 【巨人担当・小野寺 大】46分24秒のボイスメモがある。巨人退団が発表された直後の23年11月18日。ジャイアンツ球場に荷物整理に来た中田の取材音声だ。

 「FA行使」など情報が錯綜(さくそう)した中、正式に退団が発表されて初めての肉声。近づいてきた記者に「話すことなんてないわ!好き勝手あることないこと書きよって」と最初は言った。固まる姿を見て笑い「ほんで何?」と足を止めてまさかの長時間対応。前年オフに結んだ3年契約を破棄する選択に「一年でも長くというつもりはない。俺はやっぱり試合に出たい」と吐露し、野球観や人生観まで包み隠さず話した。

 一見“こわもて”。この拍子抜けするほどのギャップが、人を引きつけるのだろうと強く思った。

 【中日担当・湯澤 涼】家族に支えられた18年だった。「嫁の支えは全てだよ。試合が終わって帰る時、温かいご飯が用意されている時点で感謝しないといけない」。試合後、帰宅するまで何時になっても食事せずに待ってくれていた夫人への感謝。巨人から移籍する際は負担をかけたくない思いで単身赴任も覚悟したが、“一家完全移籍”を後押ししてくれたのも夫人だった。

 最愛の母にも感謝した。「小さい時から親父はいなかったから母親には厳しくされた。凄く怒られたし、普通の人が親に迷惑をかけるではないレベルの迷惑をかけてきた。頭が上がらないよ」。母は地元・広島の試合は欠かさず観戦してくれた。家族を大事にする中田だからこそ周囲から慕われるのも納得できた。

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