【甲子園】沖縄尚学・末吉 県勢初“2桁奪三振&1―0完封”で初戦突破「自分の中では無四球がうれしい」

[ 2025年8月7日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権第2日・1回戦   沖縄尚学1―0金足農 ( 2025年8月6日    甲子園 )

第107回全国高校野球選手権<沖縄尚学・金足農>9回完封勝利を挙げた沖縄尚学・末吉(撮影・五島 佑一郎)
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 世代No・1左腕の呼び声は本物だ。末吉が最高の舞台で証明した。1点リードの9回2死。115球目をこの日14個目の三振で締めた。沖縄勢の2桁奪三振&1―0勝利は史上初という、おまけつきの快投。「いい内容だった。自分の中では無四球がうれしい」と汗を拭った。

 直球狙いを察知し、スライダーなど変化球を中心に組み立てた。3回2死から4回にかけて4者連続など、6回まで毎回三振の力投。「バランスのいいフォームで投げる。下半身をしっかり使って投げる」ことを意識してきた成果を発揮した。

 今春選抜では1回戦の青森山田戦で9回3失点で完投。一方で6四死球を与えるなど反省が残った。2回戦は優勝した横浜に2番手で登板。7回9安打5失点を喫し、7―8で敗れた。「自分が点を取られなければ負けない」と改めて痛感した聖地での経験だった。

 迎えた夏初戦。打線は7回1死まで無安打と援護がなかったが、集中力は切らさなかった。試合途中からは金足農の注目右腕・吉田大輝との投げ合いを楽しみながらスコアボードにゼロを並べた。

 ひょうひょうとした受け答えで報道陣を和ませるのも、末吉の魅力。関西入りしてからも比嘉公也監督に「沖縄より涼しくないですか?」と話して驚かせるなど自然体を貫く。この日も「金農旋風」と呼ばれた相手アルプス席からの大声援について「(歓声は)自分に、と勘違いするタイプなんです」とケロッとした表情だった。

 チームは甲子園春夏通算28勝目。「(30勝に)乗せることを目標にやっていきたい」と末吉。それ以上の期待を抱かせる、快投だった。(杉浦 友樹)

 ◇末吉 良丞(すえよし・りょうすけ)2008年(平20)11月18日生まれ、沖縄県浦添市出身の16歳。小2から仲西小の軟式野球部で野球を始める。仲西中では軟式野球部でプレー。沖縄尚学では1年夏からベンチ入り。1メートル75、89キロ。左投げ左打ち。

 《1-0完封データ》沖縄尚学・末吉良丞が金足農戦で14奪三振の「1―0完封」。夏の甲子園大会での「1―0完封」は24年2回戦の鶴岡東(山形)戦での早実(西東京)・中村心大以来だが、2桁奪三振による「1―0完封」は21年2回戦・前橋育英(群馬)戦で京都国際(京都)・森下瑠大がマークして以来4年ぶり。沖縄勢では過去夏に1度、春に3度の「1―0完封」があるが、2桁奪三振による「1―0完封」は春夏通じて県勢初となった。

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