セ5球団の捕手が明かす阪神・佐藤輝明の進化 広島・坂倉「脱力というか無駄な動きがない」

[ 2025年8月5日 05:15 ]

阪神・佐藤輝
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 阪神・佐藤輝明内野手(26)が目覚ましい活躍を続けている。27本塁打、68打点はリーグトップを独走し、打率も・282で5位と3冠王を狙える位置にいる。粗い印象があった打撃がどう変わったのか。セ5球団の捕手の生の声から、「ミスしない男」に変貌を遂げた事実が浮かび上がった。優勝マジックを34としているチームは4日、きょう5日からの9連戦最初のカードの中日戦に備え、東京から名古屋入りした。 (構成・倉世古 洋平)

 クルクルとバットが空を切っていたのは、過去の話だ。今年の佐藤輝は何が変わったのか。DeNAの山本は端的に指摘した。

 DeNA山本 あのクラスの打者は甘く入ったボールを打たれるか、打たれないかの話になる。今年は投げミスを仕留める回数が増えたと思う。

 打ち損じが少ない――。この感想は数字に如実に表れる。27本塁打のうち63%にあたる17本が、その打席の最初のスイングでアーチを放った。昨年は16本塁打のうち第1スイングでの本塁打は31%の5本に過ぎない。1打席に1球来るかどうかの甘い球をファウルや空振りせず、一振りで決めているのだ。

 球団別6本で最も本塁打を打たれている広島の坂倉も山本に同調。中日のルーキー・石伊も“ミスしない男”だと感じている。

 広島・坂倉 確率が良くなったと思う。強く振るイメージがあまりない。脱力というか無駄な動きがない。

 中日・石伊 投げミスを一発で仕留められていると感じる。それは真っすぐに対しても、変化球に対しても。

 “ブンブン丸”からの脱却を肌で感じている捕手もいる。巨人・岸田だ。ボールの見極めが打率5位(・282)につながっている可能性がある。

 巨人・岸田 ボール球にあまり手を出さなくなった。ちゃんと絞ってきていると感じる。狙ったボールをしっかり捉えられている。
 今年の佐藤輝の特徴としてよくいわれる「軽打」を口にする声も聞かれた。ただし、三振は昨年を上回るペースで量産している。そのギャップがなぜ生まれるのか。ヤクルト・古賀の指摘は興味深い。

 ヤクルト古賀 今年は得点圏で頭を使っていると凄く感じる。その状況だと落ち球を狙っていると思うんですよ。

 今季は得点圏に走者を置いて打点を挙げたケースが25回(打席)ある。そのうち変化球を捉えた打席が19回で、フォーク、シンカー、スライダー、チェンジアップを仕留めたのが13回。得点機では、確かに「落ち球」をよく打っている。これが「軽打」を印象付けているのかもしれない。

 顕著な打席がある。7月4日のDeNA戦。8回1死満塁で、伊勢のフォークを打って決勝の左犠飛とした。

 DeNA山本 4番がああいう打撃をできるかどうかで、順位が1つ変わると思う。

 甘い球を逃さず、状況に応じた打撃もできる。独走態勢への貢献度は計り知れない。

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