【高校女子野球】福知山成美が11年ぶり2度目の優勝 15安打10得点の猛攻で岐阜第一を下す

[ 2025年8月3日 06:00 ]

全国高校女子野球選手権 決勝   福知山成美10―1岐阜第一 ( 2025年8月2日    甲子園 )

<福知山成美・岐阜第一>記念写真に納まる福知山成美ナイン(撮影・中辻 颯太)
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 第29回全国高校女子野球選手権は2日に決勝が行われ、福知山成美(京都)が岐阜第一(岐阜)を10―1で下し、2014年以来11年ぶり2度目の優勝を飾った。決勝が甲子園開催となった21年から5年目の夏。「4番・一塁」の新谷早琴(さき=3年)が2安打3打点など、計15安打の猛攻で日本一まで駆け上がった。

 福知山成美は、今大会6試合計45得点の強打で、頂点に立った。その中心に、世代屈指の強打者である新谷がいた。5―1の4回2死満塁で中越え2点打を放つなど、3打点。「逃げてばかりだったけど、仲間が助けてくれた」と感謝した。

 兄の影響で野球を始めた。6学年上の樹稀(いつき)さんは、履正社(大阪)の硬式野球部出身。ベンチ入りは果たせなかったものの、高3夏に井上広大(現阪神)らを中心に日本一に輝いた。新谷は、その決勝を甲子園で観戦した。当時は高校女子野球の決勝が甲子園開催ではなかった。「甲子園は男子の高校生が立つ場所だと思っていた」。あの夏から6年、甲子園に立ってうれし涙を流した。

 天国の父にも日本一をささげた。高1冬、重圧に悩み「野球を辞める」と寮生活を離れて実家に戻っていた時のこと。父が動脈解離で急死した。当時、父だけは、部活動に戻ることを強制しなかった。「逃げ出したことが良かったわけではないけど、あの時期があったから父ともしっかり話せた」。野球部に戻ると、仲間に悩みを打ち明けるようになった。「今の私は仲間に助けを求められる」。だからこそ強豪の4番の重圧も乗り越えられた。

 優勝インタビューでは、観客席の家族に「ありがとう。大好きです!」と叫んだ。その声は天国にまで届いたはずだ。 (河合 洋介)

 ≪感謝の準優勝≫岐阜第一は2年ぶりの決勝進出も、初優勝に届かなかった。得点は2回の先制スクイズのみ。3投手が10失点を許し、背番号10で主将の北浦来海(3年)は「甲子園に圧倒されず、いつも通りのプレーをしようと話していたが、相手の打撃が凄かった」と振り返った。準決勝で2連覇中の神戸弘陵(兵庫)に1―0で勝利。頂点には届かなかったものの奮闘し「つらい時は部員が支えてくれた。全員にありがとうと伝えたい」と感謝した。

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