ヤクルト フィリーズ退団の青柳を獲得調査 投手陣再建で巻き返し 高津監督と同じサイドスローの縁も

[ 2025年7月25日 01:30 ]

22年の球宴で、青柳晃洋(左)と言葉を交わすヤクルト・高津臣吾監督
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 ヤクルトが、フィリーズ傘下2Aレディングから自由契約になった青柳晃洋投手(31)を獲得調査していることが24日、分かった。ポスティングシステムを使って1月にフィリーズとマイナー契約。メジャー登板はなかった。24年までの阪神在籍9年間では通算61勝を挙げ、22年には最多勝など投手3冠。前半戦を最下位で終えて補強期限が7月末に迫る中、先発候補として交渉を進める。

 前半戦を借金22の最下位で終え、巻き返しを狙う「燕軍団」の水面下での動きが明らかになった。これまでも動向を注視してきた青柳がフィリーズ傘下2Aを自由契約になったことで獲得に向けた動きを本格化。補強期限が今月末に迫っていることから、今後は条件面を含めた交渉を加速させることになる。

 投手陣の不振が現在の低迷の大きな要因だ。チーム防御率3・56、331失点はともにリーグワーストと振るわず、目下の勝ち頭は4勝の吉村。6年目で初めて開幕投手を務めた奥川、下半身のコンディション不良の影響で出遅れたドラフト1位右腕・中村優はともに1勝止まりで、柱になる存在が確立できていない。

 野手陣に故障者が相次いだことも誤算だった一方、コンディション不良で2軍調整中の村上や右膝故障の長岡は1軍復帰が秒読みの段階まで来た。高津監督が常々「やはりピッチャーでしょうね」と課題を挙げるように残り60試合で立て直すためには投手陣の整備が不可欠。昨季までの阪神在籍9年間で通算61勝の実績を持つ青柳は補強ポイントに合致する存在といえる。

 青柳はポスティングシステムを使って1月にフィリーズとマイナー契約。開幕を3Aで迎え、6月には2Aへ降格するなど思うような成績は残せていないが、日本を離れてから日が浅く、セ・リーグ各球団の主力打者の特徴は熟知している。神宮球場での登板経験も豊富で、帰国してすぐに戦力として計算できるのは双方にとって大きなメリットだ。

 球団にとって実績のある先発投手の補強は悲願でもある。近年はオフに積極的にFA市場に参戦。23年は山崎(オリックス→日本ハム)、24年には石川柊(ソフトバンク→ロッテ)や福谷(中日→日本ハム)の争奪戦に敗れた。ラブコールを今度こそ実らせるためにも、誠意を伝えながら交渉に臨む構えだ。

 青柳の母・利香さんは元「ヤクルト・レディー」だった縁があり、高津監督とはサイドスローという共通項も持つ。期限の31日まで残り7日。駆け込み補強の行方が注目される。

 ◇青柳 晃洋(あおやぎ・こうよう)1993年(平5)12月11日生まれ、神奈川県出身の31歳。川崎工科から帝京大を経て15年ドラフト5位で阪神に入団し、19年から先発に定着。21年から2年連続で最多勝と勝率第1位を獲得し、22年は最優秀防御率を含む3冠。23、24年は開幕投手を務めた。21年開催の東京五輪日本代表。ポスティングシステムで今年1月にフィリーズとマイナー契約。3Aで開幕し、6月には2Aに降格した。マイナー通算23試合で1勝3敗、防御率7.22。1メートル83、83キロ。右投げ右打ち。

【古巣・阪神は支配下枠上限】
 青柳の古巣・阪神は14日にハートウィグの獲得、22日にはドリスの復帰を発表した。相次ぐ救援陣の増強策で支配下選手枠は上限の70人に達し、青柳が日本球界復帰を決めても今季中は獲得には動けない。同じく元阪神で3年ぶりの日本球界復帰で今月16日にDeNAに加入した藤浪は阪神からのオファーがなかったことを明かしている。

【神宮とは好相性のデータ】
 青柳は日本通算61勝。カード別2桁勝利は3球団ありDeNA戦の20勝が最多、以下ヤクルト戦12勝、中日戦10勝と続く。また、球場別では阪神時代の本拠地だった甲子園の23勝が最多で東京ドーム、横浜8勝、神宮7勝と続く。神宮では防御率2.66、勝率.636と好相性。ヤクルトに加入すれば苦手としていた投手が頼もしい味方になる。

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