西武・長谷川 天国の愛犬を思い涙…前夜事故死「エルモ」のために鎮魂打 連敗止め勝率5割に復帰

[ 2025年7月18日 05:30 ]

パ・リーグ   西武4―3日本ハム ( 2025年7月17日    ベルーナD )

<西・日>お立ち台でのヒーローインタビューで長谷川は愛犬の死を報告して号泣(撮影・篠原 岳夫)
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 突然の別れに号泣した。西武・長谷川信哉外野手(23)が17日の日本ハム戦で逆転勝利に貢献し、殊勲のヒーローインタビューでは愛犬エルモが前日に事故死したことを告白して涙した。0―3の2回に左中間への適時二塁打を放って反撃の口火を切り、連敗を3で止めて1日で勝率5割に復帰。悲しみを乗り越えて首位の日本ハムに粘り勝ちした。

 目を真っ赤にしてお立ち台に上がった。長谷川は反撃の一打を振り返りつつ、最後に前日に愛犬が事故死したことをファンに報告。こらえていた涙が我慢できずにあふれた。

 「私事なんですけど愛犬が亡くなってしまって、今日の試合は凄く気合入れて戦った。凄く寂しいけど、近くで戦ってくれたんじゃないかな…」

 突然の別れだった。前日のナイター後、交通事故で愛犬「エルモ」が天国に旅立った。一夜明けて球場に着いても喪失感は消えない。練習前にも涙を流し「急なことだったし、本当につらい」と言葉を詰まらせた。生後10カ月のチワワとトイプードルのミックスで昨年12月にペットショップで一目ぼれした。得意技は上目遣い。「いつも座りながら見つめてくれる」と大きな瞳が大好きだった。夏場を迎え、疲労はピーク。家に帰れば疲れを吹き飛ばしてくれる癒やしの存在で「ずっと一緒にいるので家族みたい」と愛してきた。

 「エルモ」に届けた鎮魂の一打は0―3の2回だ。1死二塁でカウント2―2からチェンジアップに左手一本で食らいついて左中間へ適時二塁打。日本ハム・山崎から今季16イニング目で初得点を挙げても、塁上でいつもの笑顔はない。「どこかで力をくれたのかな」と心の中で天を見上げた。

 思いはドラフト2位・渡部聖がつないだ。1―3の6回1死満塁で初球チェンジアップを中前適時打とし、五十幡の悪送球が重なって一気に逆転。小学生の時に愛犬のチワワ「トム」を失った同じ経験があった。「苦しい思いは分かるし、今は信哉(長谷川)が一番きついと思う。いろんな思いを持って臨んで、今日のヒットにつながった」。同じ02年生まれの長谷川の気持ちをバットに込めた。

 連敗を3で止め、1日で勝率5割に復帰。長谷川はチーム2位となる特別な29打点目で貢献し、「勝利を届けられたのは凄く良かった。今生きてることに感謝して、これからも生きていきたい」と前を向いた。虹の橋を渡ったエルモのためにバットを振っていく。(福井 亮太)

 【記者フリートーク】2月の春季キャンプ中に全12球団の選手の愛犬、愛猫を紹介する企画を行い、西武・長谷川の愛犬エルモを掲載させてもらった。写真を見ただけでもクリクリしたおめめに癒やされた。どうしても会いたくなり、4月に対面させてもらった。とにかく人懐っこい性格で、初めて会った記者の手を無邪気になめてくる姿が忘れられない。

 長谷川がおもちゃを投げれば全力で走って追いかけ、愛くるしい顔でおねだりする。愛犬をスマホの待ち受け画像にするほど愛していた。「出掛ける時はいつも悲しむからドアの音を立てないように外出する。気づかれて吠えられると、また会いたくなって家から出られなくなっちゃう」とのろけていたが、エルモもご主人さまのことが大好きだった。(西武担当・福井 亮太)

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