阪神・高橋遥人 グレードアップに手応え「可動域も去年より出ているので。投げやすい」15日に中日戦先発

[ 2025年7月15日 05:15 ]

甲子園球場の練習で汗を流す阪神・高橋(撮影・北條 貴史)
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 阪神・高橋遥人投手(29)が、“完全体”で、15日の中日戦(甲子園)に臨む。昨年11月に「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を受け、左手首に入っていたプレートを除去。可動域が広がり、腕が以前より振れるようになったと手応えを深めた。ウエスタン・リーグでは3試合9イニングで無失点と上々の試運転。甲子園での中日戦は通算8試合で6勝無敗という好相性も追い風に、首位を独走するチームの勢いを加速させる。

 投手指名練習でキャッチボール相手をした大竹が、思わずうなった。「おお~えぐい」。高橋が20メートルほどの距離から力感なく、ゆったりとした腕の振りで矢のような直球を投げ込む。昨年11月、左手首に入っていたプレートの除去手術を受けた背番号29。15日の中日戦での今季初登板を前に、“完全体”に仕上がった。

 「(手術を経て)去年より腕は振れるようになっている。可動域も去年より出ているので。投げやすいな、という感じです」

 好感触は2軍のリハビリ登板でも表れていた。今季ウエスタン・リーグでは3試合9イニングを投げて無失点。復帰初戦となった18日の広島戦では直球を7球投じ、うち5球で150キロ台をマークした。プレートが入った状態で投げた昨年は8月から1軍で登板し、5試合で4勝1敗、防御率1・52。当時よりも状態が上がった手応えがある。

 復帰が自身の想定より遅れたもどかしさも聖地のマウンドでぶつける。「プレートを入れた時よりは、抜いた時の方が時間がかからないかなと思っていたけど、意外と時間がかかった」。地道に段階を踏んで、ついに迎える今季初の1軍のマウンド。今回を含め、プロ入り後に5度(5カ所)の手術を受けた29歳は、「いろんな人に協力してもらって投げられるようになった」と周囲のサポートに支えられた感謝の思いを、快投で表現する。

 昨年10月13日、DeNAとのCSファーストステージ第2戦以来275日ぶりの1軍公式戦へ、好相性も後押しする。甲子園での中日戦は過去、通算8試合で6勝0敗1ホールド。昨年9月3日にも7回3安打無失点と抑え込んだ。それでも、ボスラー、佐藤ら新加入選手の多い打線に警戒心は緩めない。

 「メンバーも変わって、これまでとまた違うチームになった感じはあるので」

 チームの快進撃は、2軍でのリハビリ中から見ていた。「テレビで客観的に見ていて、今年も強いな、って」。優勝マジック点灯は最短で19日。昨年よりもグレードアップした高橋がその「強い」チームに加われば、2年ぶりのリーグ制覇が、さらに近づく。(松本 航亮)

 ◆高橋遥人 故障からの経過

 ▽21年11月6日 巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦で6回3失点で敗戦投手。登板中に左肘を押さえるしぐさを見せる。

 ▽同11月19日 左肘のクリーニング手術を受けたことを球団が発表。

 ▽22年4月26日 左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を終えたことを球団が発表。

 ▽23年6月16日 左尺骨短縮術および左肩関節鏡視下クリーニング術を終えて退院したと球団が発表。

 ▽同11月17日 育成選手として契約更改。

 ▽24年4月17日 ウエスタン・リーグのオリックス戦で実戦復帰。893日ぶりの対外試合登板で最速147キロを計測して1回無失点。

 ▽同7月20日 支配下登録選手復帰を球団が発表(22日公示)。

 ▽同8月11日 広島戦で復帰し5回無失点で白星。CS含め、この年1軍で6試合に登板。

 ▽同11月8日 左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術を終えて退院したと球団が発表。

 ▽25年6月18日 ウエスタン・リーグの広島戦で実戦復帰。

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