【高校野球】明星が3年ぶりに初戦突破 最速138キロ左腕のエース・向原彰吾が12奪三振で1失点完投

[ 2025年7月11日 19:01 ]

第107回全国高校野球選手権大阪大会2回戦   明星3―1堺工科 ( 2025年7月11日    くら寿司スタジアム堺 )

1失点完投した明星・向原
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 明星(大阪)の最速138キロ左腕・向原彰吾投手(3年)が12奪三振で1失点完投し、3年ぶりに大阪大会の初戦を突破した。

 「まとまったピッチングができたと思います。球数も少なく、打たせて取ることができました」

 3回表まで2―0とリードしていた前日からの継続試合。4回こそ失策と四球で1点を失ったが、どこまでも冷静だった。「一つのミスがあっても誰かがカバーし、チーム全員で野球をやりきるのが明星の野球です」。バックを鼓舞するかのように、5回からは4イニング連続で3者凡退。2点リードの9回には1死満塁を招いたが、捕手・大西淳登の好リードもあり、最後は2者連続の空振り三振で逃げ切った。

 豊富な経験を生かした。1年秋から主戦。同年の秋季大会2回戦・山田戦は5―4でリードしたまま継続試合となったが、中5日で再開した試合でサヨナラ負けを喫した。

 「あの時は逆転負けしてしまったので、きょうの試合前は守備も攻撃も気を引き締めていくことを確認して試合に入りました」

 赤星憲広氏(本紙評論家)がオーナーを務める中学硬式野球の名門・レッドスターベースボールクラブの出身。強豪校で野球を続ける選択肢もある中で、「野球と勉強を両立できる高校に進学したい思いがある中で、中学3年の春、明星が5回戦に進出しました。この学校なら文武両道を貫ける」と進学を決意した。平日の練習時間は1時間30分と限られた環境ではあるが、新チーム結成以降はウエートトレーニングや走り込みに注力。脱力を心がけたフォームをより意識し、再現性を高めることに成功した。主将としてもチームをけん引し、昨秋は4回戦に進出。今春も4回戦で大商大堺に1―4で敗れたが、「インコースにしっかり投げきれば強豪相手にも戦える」という確かな手応えをつかんだ。

 1963年夏の甲子園で優勝するなど春夏通算12回の甲子園出場を誇るが、1972年夏を最後に聖地からは遠ざかる。「もう古豪とは呼ばれたくない。強豪校としてこの夏を戦えるようにします」。この日の勝利を加え、夏の大阪大会の通算勝利数は198。大体大浪商やPL学園、市岡、近大付などが達成した通算200勝にあと2勝と迫る。「去年からその数字は意識してきました。自分たちが勝つことで喜んでくださる先輩方がたくさんいると思う。チーム全員、この夏で決める意気込みです」。14日に予定される3回戦では浪速と対戦。中2日できっちり調整し、強豪に挑む。

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