ソフトバンク今季最多貯金12 野村が決勝2ラン 小久保監督が驚嘆「低いボールをあそこまで飛ばす」

[ 2025年7月7日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―1西武 ( 2025年7月6日    みずほペイペイD )

<ソ・西>4回、2ランを放つ野村(投手・隅田)(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは1―1の4回2死一塁、野村勇内野手(28)が約1カ月ぶりの一発となる決勝8号2ランを放つなど、逆転で6カード連続の勝ち越しを決めた。先発の東浜巨投手(35)は緩急を織り交ぜる新スタイルで7回1失点に抑え、3勝目。チームの貯金は最多12となり、首位・日本ハムとのゲーム差は1のまま堅持した。

 これがスタンドまで届くのか――。誰もが目を疑った。右膝を折った野村の独特な体勢から放たれた打球は左翼席で弾んだ。決勝の8号2ランは6月8日ヤクルト戦以来21試合、実に約1カ月ぶりの一発&打点だった。

 「ゆっくりと振りました。体重移動ができながらロスなく振れた。狙いは違ったけど、たまたまですかね」

 1―1の4回2死一塁、初球直球を空振り後に西武・隅田のチェンジアップの変化に合わせるように膝を曲げて、バットのヘッドを利かせつつ両腕のリストでかち上げた。よほど度肝を抜く打ち方だったのかダイヤモンドを一周後、ベンチではチームトップを走る13本塁打の山川から「どんなイメージで打ったの?」と聞かれた。

 3日の日本ハム戦以来4試合ぶりのヒット。4日の西武戦は先発武内に3三振を喫し、5日は途中出場。それでもポジティブな男は「別にやることは変えず。意識を高めて集中するだけ」とぶれない。4月からフリー打撃で打撃投手の持ち球をミックスで打つが、今季、本拠地に導入された相手投手の軌道を再現できる映像付き打撃マシン「トラジェクトアーク」もミックスだ。4月にスタッフへ「試合に出たときの準備だけはしたい」と告げ、アーリーワークの前後に加えて全体練習後、試合後もひたすら打ち込んできた。

 小久保監督も独特の表現で野村を称えた。「難しい球でしたよ。低いボールをあそこまで飛ばすんだな。膝を使いながら“引きつけての前さばき”。課題はあるけど打てる球をしっかり打ってくれたら十分です」。今季、隅田に2戦2敗だっただけに前半戦でやり返せた一発は大きい。

 チームは今季最多の貯金12。今井も含めた西武の好投手を連続攻略し、6カード連続で勝ち越し。「やられっぱなしでオールスターに入るのとは違う」と指揮官。入団した22年以来の2桁本塁打を狙う野村は言う。「スマートじゃなく、ガムシャラにいきます」。この気概も頼もしい。 (井上 満夫)

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