日本ハム・細野 通算6度目の登板で待望プロ初勝利 6回無失点!「東都ドラ1セブン」4人目

[ 2025年6月15日 06:00 ]

交流戦   日本ハム5―0広島 ( 2025年6月14日    エスコンF )

<日・広>プロ初勝利の記念球を手に新庄監督(左)とポーズを決める細野(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム・細野晴希投手(23)が14日、広島戦で6回2安打無失点、8三振を奪ってプロ初勝利。23年ドラフト1位左腕が、通算6度目の登板で挙げた待望の初白星だった。本拠での広島戦の連敗を4で止め、5チームが並ぶ交流戦2位浮上に貢献。リーグトップのチーム防御率2・33を誇る強力投手陣に、期待の新星が追い風をもたらした。

 人生で初めてボールに触れた右手で、新庄監督と2人でぎゅっと記念球を握りしめた。やっとつかんだ初勝利。「不安と崖っ縁という気持ちが入り交じっていたので、ホッとした。(記念球は)両親に贈りたい」と笑顔がはじけた。

 5日の阪神戦で5回途中、自己ワーストの4失点でプロ初黒星。力みがあったことを反省。結果次第では2軍落ちも覚悟していた。登板2日前のメンタルトレーナーの「打たれてもいいと思って投げよう」の言葉で吹っ切れ脱力を意識。最速152キロの直球とツーシームで6回2安打無失点、プロ最多の8三振を奪った。1年目の昨年はチーム方針でじっくり調整し6月にデビューも、その後左肩の違和感で2試合の登板のみ。2年目、通算6試合目での初白星には「時間はかかったけど、無駄な時間ではなかった」とうなずいた。

 3人きょうだいの2番目に生まれ、子供の頃から箸もペンも右利き。野球も自然と右投げで始めた。だが、小2で野球チームに入る少し前。父・幸成さん(53)と近所の公園で遊び球拾いをしていた時、ふと「適当に左で投げた」ボールは大きく弧を描き右手よりも遠くまで飛んだ。父の勧めで左投げに転向。最速158キロまで成長する「左腕・細野」が誕生した。

 少年時代は近所だった社会人野球・セガサミーの練習場の駐車場で日が暮れるまで、一人で壁当てをするのが日課で「それが遊びだと思っていた」と言うほど没頭した。東亜学園時代は体重73キロと細く、入学当初のあだ名は「もやし」。それでも、高3時に過去の縁もあってセガサミーのトレーニング場で筋力アップし、ドラフト1位で指名されるまでになった。東都大学リーグから23年ドラフト1位でプロ入りした「東都ドラ1セブン」の7投手では西武・武内、広島・常広、巨人・西舘に続き4人目の白星となった。

 チームは再び今季最多タイの貯金10とし、交流戦2位タイに浮上。両親が「晴希」の名前に込めたのは「青空のように晴れやかに過ごし、周囲も晴れやかにして」という願い。北海道らしい青空の下、細野の笑顔は誰よりも輝いた。(田中 健人)

 ◇細野 晴希(ほその・はるき)2002年(平14)2月26日生まれ、東京都出身の23歳。東亜学園から東洋大に進学。23年の日米大学野球で最優秀投手賞に輝き、同年ドラフト1位で日本ハム入団。西武・武内ら東都大学リーグ出身の6人とともに「東都ドラ1セブン」と呼ばれた。1メートル80、87キロ、左投げ左打ち。

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