日本ハム・新庄監督 単独首位&20勝一番乗りに「独走したい」!古林 プロ初完封勝利が“マダックス”

[ 2025年5月12日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4―0楽天 ( 2025年5月11日    エスコンF )

<日・楽>楽天に勝利しナインを迎える新庄監督(右)(撮影・会津 智海)
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 39日ぶりの単独首位浮上だ。日本ハムは11日、楽天に4―0で快勝。4連勝で4月2日以来の単独首位に立った。古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)が6回2死まで完全投球など9回を98球、無四球2安打で無失点。台湾・統一時代も含めプロ初完封勝利をマダックス(100球未満の完封勝利)で達成した。リーグ優勝した12年以来13年ぶりの両リーグ20勝一番乗りで、今季最多の貯金6とした。

 ルンルン気分だ。試合後の取材エリア。新庄監督は中国語のような言葉を発しながら、上機嫌で登場した。ただ、聞き取れるのは「謝謝(シェイシェイ)」と「グーリン」だけ。単独首位浮上に導いた台湾出身右腕に「グーリンだけに“グーの音”も出なかった。素晴らしいね。グダックス?語呂がちょっと違うな。ファンの方たちにマダックスに代わる何か(言葉)をつくってほしい」と冗舌だった。

 立役者は最速157キロ右腕の古林睿煬(グーリン・ルェヤン)だ。最速154キロの直球とスライダーなどを効果的に交ぜ、6回2死まで完全投球。小深田に初安打となる右前打を許したが「いつでも安打は出るもの。気持ちは変わらなかった」と冷静だった。終わってみれば98球で2安打7奪三振の無四球完封で2勝目。24年に10勝2敗、防御率1・66でMVPを獲得した台湾・統一での6年間でも、21年に降雨コールドの6回完投が1試合のみ。8回以降のマウンドに上がるのも初めてだった。プロ初完封がマダックス。初めての本拠地のお立ち台で「ここで初めてできたのはうれしい」と可愛らしく笑った。

 「なんなら、ノーヒットノーランしてほしいぐらいだった」という指揮官が、完封勝利を後押しした。89球で8回を投げ終えると、継投を一任する加藤投手コーチにベンチの端から「完封、させたいなぁ~…。あ、口出ししてごめんなさい!」と聞こえるように言った。迷っていた加藤コーチが続投を決断。デビュー戦だった4月23日に6回途中7失点で黒星を喫した楽天へ倍返しの雪辱だった。

 4連勝で12年以来13年ぶりの両リーグ20勝一番乗り。前回は栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーの監督1年目でリーグ優勝を飾った。敗れたオリックスに代わり4月2日以来の単独首位。「僕は(マラソンの)瀬古さんタイプ。イカンガーと42・195キロをずっと余裕を持ちながらついていって、残り150メートルで抜くというのが格好いい。けど、首位で独走はしたいね。交流戦までに差を広げていきたい」。新庄監督はトップのまま、ゴールテープへ突っ走る。(田中 健人)

 ≪V確率は50%≫日本ハムの両リーグ20勝一番乗りは12年以来13年ぶり5度目(前後期制時を含む)。過去4度の最終順位は62年優勝、80年3位、96年2位、12年優勝と全てAクラス。V確率は50%になる。

 ≪台湾出身選手 チェン以来14年ぶり3人目≫古林睿煬(日)が投球数98球で来日初完封勝利。日本ハム投手のマダックスは昨年7月28日西武戦の伊藤以来。台湾出身ではおらず、プロ野球では88年郭泰源(西)、11年チェン(中)に次いで14年ぶり3人目。

 ▽マダックス 大リーグで100球未満での完封を意味する言葉として定着した。86~08年にブレーブスなどで活躍したグレグ・マダックスの名にちなみ、マダックスは通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力は「精密機械」と呼ばれ、通算355勝、サイ・ヤング賞4度、最多勝利3度、最優秀防御率4度。14年に殿堂入りした。

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