【畑野理之の談々畑】投打に「筋肉」付いている…先が楽しみな“球児色”

[ 2025年4月11日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神(降雨中止)ヤクルト ( 2025年4月10日    甲子園 )

阪神・工藤
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 残念だけど、仕方がない。午後6時44分に降雨により中断。約40分後、覆っていたシートは回収され、阪神選手も各ポジションに就いた。試合再開のムードが高まり、「1番・ライト、西川」とアナウンスまでされたが、再び雨脚が強まり、ノーゲームが宣告された。

 3回表、ヤクルトの攻撃、2死走者なし。阪神の先発ジョン・デュプランティエは初回、2回といずれも先頭打者に四球を出すなど制球に苦しんでいたが、この3回は、ようやく本来の投球を取り戻していた。打者一巡を無安打に抑えていただけに、もったいないとも思えたが、その後の展開があったら、どうなっていたか、こればかりは誰もわからない。

 4カードを終えて5勝5敗1分け。新監督・藤川球児の色がたびたび見られた11試合だったと思う。この日もスタメンマスクに栄枝裕貴を送り出したように、新戦力を多く起用した。開幕カードの2戦目に富田蓮、同3戦目に門別啓人を抜てき。キャンプ、オープン戦で結果を出し続けた勢いを買った。

 「うちの心臓部」と位置づけるブルペン陣にも、育成から支配下に昇格させた工藤泰成を投入。3月29日の広島戦で1―1の5回にプロ初登板させたが、1安打3四球で1回もたずに押し出しによる1失点。4月9日のヤクルト戦でも2つの暴投で2人の走者の生還を許した。それでも藤川監督は「ブルペン陣をつくっているところですから」と次を期待する。

 甲子園球場では場内にスタメンが発表される直前に、バックスクリーンに藤川監督のインタビューが流れる。「新しいチームで、新しいことにチャレンジしていきます」――。23年日本一、24年リーグ2位のチームを引き継いだが、現状の戦力にプラスアルファを施していくと言っている。

 今は、勝ち試合を落とすゲームがあるかもしれない。しかし、1年間143試合を見据えているように見える。今は夏以降の勝負どころに向かって選手の層を厚くし、タフなチームをつくっている最中なのだろう。

 富田、門別に白星がついた。工藤にも経験を積ませている。佐藤輝、森下、大山の新クリーンアップも順調だ。確実に、“筋肉”は付いている。だんご状態のセ・リーグで、まだムチを入れないまま勝率5割でスタートを切った。新人監督とは思えない度胸の良さ、腹の座り方だと思ってみている。

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