広島・森下 やっと勝てた! 8回2失点で227日ぶり美酒「チームとしても大きな勝ち」

[ 2025年4月5日 05:45 ]

セ・リーグ   広島8―2DeNA ( 2025年4月4日    マツダ )

<広・D>力投する先発の森下(撮影・奥 調)
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 広島・森下暢仁投手(27)が飛躍を誓う25年に待望の一歩を踏み出した。4日のDeNA戦(マツダ)に先発し、8回を4安打2失点(自責0)の力投。昨年8月20日の巨人戦以来、227日ぶりの美酒を味わった。打線も奮起し、2点を追う4回に今季初先発の野間峻祥外野手(32)が2点同点打、田村俊介外野手(21)は勝ち越し打を放って逆転。今季最多の12安打で8点を奪い連敗を2で止めた。

 味方打線が逆転した直後、いずれも打者3人で退けた5回からの3イニングが、森下のメッセージだった。絶対に勝つ。8回108球を投げ、4安打2失点(自責0)の力投。昨年8月20日の巨人戦以来、227日ぶりの美酒に笑顔がはじけた。

 「野手の方が粘っていい形で点を取ってくれたので、これ以上は点をやれないという気持ちでした。チームとしても大きな勝ちだったと思います」

 3回の投球を唯一悔やむ。2死一塁で、牧に先制2ランを被弾。カウント1―2と追い込みながらカットボールが高めに浮いた。佐藤輝の一発で敗戦投手になった阪神との開幕戦を思い起こさせる1球。次戦への反省材料だ。

 「先に点を取られ、申し訳ない。開幕戦みたいになりそうだったけど、そうならなくて良かった」

 昨季終了後の某日。森下は、新井監督に求められて面談した。高いレベルで安定していても、毎年目標に掲げる「突き抜けた成績」は残せていない。6連敗で終わった昨年が顕著だったように、シーズン終盤になると息切れしてしまう傾向もある。指摘されるまでもない。当の本人が強く自覚する。

 「“淡々と投げているように見える。このままでいいのか?”。そんな感じの話でした」

 まだまだ物足りない。こんなもんじゃないはずだ――。指揮官から発せられた言葉には、耳に痛いものも少なくなかった。ただ、諭すように話しかけられ、現状打破を期待する熱い思いはひしひしと伝わってきた。森下は言う。

 「監督の話は、僕への叱咤(しった)激励。自分の立場を、改めて分からせてもらった。意気に感じてやりたい」

 チームの連敗を2で止める力投。8回を投げ終えた直後、一塁ベンチで森下をねぎらった新井監督は「強力打線を相手にナイスピッチング。初回からボールに力があったし、球数を重ねても力が落ちなかったよね」と賛辞を惜しまなかった。

 開幕投手が登板2試合目でつかんだ今季初星の意味は大きい。
 「大きな1勝だと思います。チームとしても頑張っていきたい」

 そのポテンシャルからすれば、まだまだこんなもんじゃない。誰もが認める絶対的な存在へ。エースへの階段を上ろうとする右腕が、確かな一歩を踏み出した。(江尾 卓也)

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