阪神・輝 逆襲マルチや 開幕戦以来17打席ぶり快音 「2本出たので、またいいイメージを持って」

[ 2025年4月3日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6-6DeNA ( 2025年4月2日    京セラD )

<神・D>6回、佐藤輝は右前打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神は2日、昨季日本一のDeNAと壮絶な打撃戦を繰り広げた末に、今季初の引き分けとなった。佐藤輝明内野手(26)が1点を追う4回、17打席ぶりの安打となる適時二塁打。2―3で迎えた6回には、一時再逆転の口火を切る右前打を放ち、今季初のマルチ安打をマークした。森下、大山とのクリーンアップが打点そろい踏み。白星はつかめなったが、この3人が打点を挙げれば23年9月から14勝0敗の「不敗神話」は継続した。

 主砲の覚醒を告げる快音が、京セラドームにこだました。沈黙の打率・067を背負い、逆襲の夜に挑んだ新3番・佐藤輝が、第2打席に17打席ぶりの安打をマーク。0―1の4回1死一塁から、右翼手の左を襲う一時同点の適時二塁打だ。

 「早めに追いつきたい場面で、何とか食らいつこうと、打席に立った。中野さんもよく走ってくれて、得点につながって良かった」

 決死のダイビングキャッチを試みた三森のグラブの先をすり抜け、白球は右中間を転々とした。この間に一塁走者・中野が激走し、本塁に頭から突っ込んだ。続く6回1死の第3打席でも、大貫のカーブを振り抜き、右前へ。今季初のマルチ安打とし、一時逆転へとつながる後続の連打を誘発してみせた。

 「2本出たので、またいいイメージを持って、あした何とか勝ちたいと思います」

 暗く長いトンネルの入り口は、突然目の前に現れた。3月28日、広島との開幕戦の初回第1打席で、鮮烈な決勝2ラン。歓喜は一瞬。同時に、光を失った。同戦の第2打席からピタリと音は止み、前日1日のDeNA戦終了時点で、15打席連続無安打、10三振。4戦連続で“マルチ三振”の屈辱にまみれた。この日も第1打席に空振り三振。これ以上沈んだままでいるのは、男のプライドが許さない。同点二塁打の打席は、カウント1―2からの低めのスプリットを執念で攻略。負の連鎖を、屈強なメンタルで見事に断ち切った。

 周囲の手厚いサポートにも恵まれた。試合前練習後には、小谷野打撃チーフコーチから「使われていない筋肉に刺激を与えてみたら」と助言を受けた。早々に結実させ「いい方向に持っていけている」と指導に感謝した。

 7回の第4打席は空振り三振を喫し、複数三振は自己ワーストタイの5試合連続に。まだ完全復調とは言えない。チームは今季のプロ野球最長となる4時間28分の死闘の末、痛恨のドロー。それでも、森下、大山とのクリーンアップがいずれも打点を挙げた事実が背中を押す。「また、あした頑張ります」。再発進を意味する2本の快打。進撃を期す猛虎にとっても光明だ。(八木 勇磨)

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