中畑清氏 巨人3連勝 「適材適所の選手起用」阿部監督から感じる“藤田イズム”

[ 2025年4月1日 05:30 ]

中畑清氏
Photo By スポニチ

 【キヨシスタイル!】プロ野球はいきなり満開だね。好ゲームが咲き乱れた開幕3連戦。日本ハムが新庄野球の開花を感じさせる3連勝を飾れば、ロッテは敵地で昨季優勝のソフトバンクに3タテを食らわせた。

 そしてセ・リーグでは唯一3連勝の巨人。2年目を迎えた阿部慎之助監督の巧みな選手起用が乱れ咲きした。

 丸の離脱で空いた外野の一角。オープン戦好調だったオコエと思いきや、若林を1番・レフトに入れた。駒大の後輩。学生時代から見ている。勝負度胸、意外性を持った選手。大舞台で強いタイプってのを見抜いてたんだね。

 2番には新外国人のキャベッジ。当初は5番を考えていたようだけど、2番を予定していたヘルナンデスと入れ替えた。NPB1年目。走者を置いた場面で回ってくる5番より、伸び伸び打てる打順にという配慮なんだと思う。

 オープン戦の時点では全く予想できなかった1、2番コンビ。これが見事にはまり、開幕戦で5点ビハインドをひっくり返して勝った。これで乗ったよね。

 第2、3戦は先発投手に赤星、石川を起用。大丈夫かと思っていたら2人とも5回を無失点に抑えるんだ。6回以降はリリーフ陣が抑えて2試合連続完封勝利だ。

 中日で昨季43セーブを挙げたマルティネスを獲って9回を任せ、大勢は8回。6、7回は船迫、バルドナード、高梨らでつなぐ。充実したリリーフ陣。先発は5回投げればいい。DeNAを自由契約になった石川を獲得した編成担当もいい仕事をしたけど、開幕3戦目の先発に抜てきするとはね。阿部監督、あっぱれ!だ。

 適材適所の選手起用。2年連続4位のチームをリーグ優勝に導いた就任1年目の昨季も立派だったけど、今季は一段と慎之助の色が出ている。「死に駒をつくらない」をモットーとした藤田元司元監督に通じるものを感じるね。

 追う阪神、昨季日本一のDeNAも2勝1敗といいスタートを切った。阪神は藤川新監督が3番に固定した佐藤輝が開幕戦で先制2ラン。DeNAの三浦監督は森原の出遅れで不安だった抑えに右肩手術から復帰した入江を起用した。それぞれ監督の野球観がのぞいててさ。最後まで面白いシーズンになりそうだ。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

続きを表示

「巨人」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年4月1日のニュース