阪神ドラ1・伊原 満点の零封デビューで充実のリリーフ陣 リーグ優勝した05年を彷彿させる層の厚さ

[ 2025年3月31日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0―2広島 ( 2025年3月30日    マツダ )

<広・神>3番手で登板した伊原(撮影・平嶋 理子) 
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 阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)が30日の広島戦でプロ初登板を果たした。2点を追う6回から3番手として救援。2回を1安打無失点に封じ、堂々たるデビューを果たした。0―2で敗れ、開幕3戦目にして今季初黒星を喫したが、即戦力左腕の好投で接戦に持ち込んだ一戦。劣勢でも救援陣が踏ん張ることで試合を拾い、リーグ優勝した2005年を彷彿(ほうふつ)とさせる、ブルペン陣の層の厚さを感じさせた。

 劣勢の中、与えられた役割を全うした。伊原のプロ初登板は、0―2の6回。4、5回と続けざまに失点し、完全に広島ペースだった。ましてや、初めて踏みしめる敵地のマウンド。それでも、いつもと変わらぬ表情で、冷静沈着に打者と向き合った。

 「行けと言われたところで行けるように準備はしていたので。それがいい形で出たと思う」

 見事な滑り出しだった。まずは先頭・菊池をフォークで遊ゴロ。2死後、梅野の構えたところに直球を投げ込み、森から見逃し三振を奪った。わずか10球で3者凡退。7回2死からは左翼・前川が飛球の目測を誤り二塁打となったが、続くモンテロを内角低めに落としきったフォークで空振り三振とした。

 「素直にホッとしている。良かったところは引き続き、次の登板に生かしていきたい」

 2回1安打無失点もさることながら、持ち前の制球力も健在だった。27球を投じて、ストライク率は70・4%。ドラフト1位左腕の好投に、藤川監督も賛辞を惜しまない。

 「まずはキレイに立ち上がってくれた。これでシーズンを戦っていけるなという感じがする」

 敗れたとはいえ、チームにとっても収穫のある一戦となった。ビハインドの展開で、いかにリリーフ陣が持ちこたえることができるか――。2005年は絶対的な勝利の方程式である「JFK」以外に、桟原、橋本、江草の「SHE」が控えていた。23年は岩貞、加治屋、島本の面々。両年とも「勝ちパターン以外の救援陣」が役割を果たしたことで接戦をものにし、リーグ優勝へと導いた。

 前日は及川がピンチを脱した直後に、森下の決勝の逆転2ランが生まれた。この日も伊原が小気味良い投球で2回を投げ終えた直後の8回にチャンスが到来。得点こそならなかったが、2点差のまま最後の最後まで勝機を見いだせる展開はつくった。

 堂々たるデビュー戦を終え、伊原は言った。「今日と同じようなピッチングを続けたい」。手にしたのは確かな手応え。目標の「1軍完走」へ向け、最高の形でキャリアをスタートさせた。(松本 航亮)

 ▽SHE 阪神がリーグ優勝した05年に勝利の方程式として貢献したジェフ・ウィリアムス(J)、藤川球児(F)、久保田智之(K)の救援トリオ「JFK」とともに、同点など接戦の場面での救援を担った桟原将司(S)、橋本健太郎(H)、江草仁貴(E)の3人の頭文字から取ったもの。名付け親はウィリアムス。05年の登板数は桟原26試合、橋本51試合、江草51試合。

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