健大高崎・石垣が選抜史上最速155キロを連発できた理由 カブス今永ら指導の北川氏と修正した「軸足」

[ 2025年3月27日 05:08 ]

第97回選抜高等学校野球大会第9日 準々決勝   健大高崎9―1花巻東 ( 2025年3月26日    甲子園 )

<花巻東・健大高崎>3番手でマウンドに上がり好投をみせた健大高崎・石垣(撮影・椎名 航)
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 選抜の剛球伝説が塗り替えられた。健大高崎の右腕・石垣元気(3年)が8回から救援登板し、選抜最速となる155キロを連発。「今日は出る感じがした。うれしい気持ちもあるんですけど“まだいけるな”と感じました」と笑顔がはじけた。

 8回先頭の初球に153キロ。いきなり、12年の大阪桐蔭・藤浪らと並ぶ選抜最速タイをマーク。2人目の高間木颯我(3年)の初球、155キロがファウルになると甲子園がどよめいた。そこから4球連続で155キロ。9回2死、フルカウントからも155キロで空振り三振に仕留めて2回1安打無失点。154キロも5球など16球が150キロを超えた。直球の平均球速ですらこれまでの選抜最速と並ぶ153キロの異次元の投球。それでも最速158キロ右腕は「ずっと(155キロを)狙っていた」と涼しい顔だった。

 剛球の秘密。青柳博文監督の「トレンドで良い物があれば取り入れる」の考えで、1年生の6月から2カ月に1度、パーソナルトレーナー・北川雄介氏=写真=に師事する。カブス・今永、西武・武内らも指導する北川氏と、この冬は「軸足が投手板を蹴るタイミングの適正化」に着手。本塁方向に体重移動する際、軸足の右足の股関節がマウンドに対し角度45度になるタイミングで蹴ると、力はロスなく伝わる。「下半身の動き方を教わってパフォーマンスが良くなった」と石垣。北川氏は「やるだろうと思っていました。夏には160キロが出る」と期待した。

 準決勝は昨秋の明治神宮大会覇者の横浜。「2連覇しか狙っていない。今日みたいなピッチングで圧倒したい」。昨秋の関東大会決勝で敗れた相手を、直球でねじ伏せる。(柳内 遼平)

 ◯…健大高崎の石垣が155キロを5球マーク。12年の大阪桐蔭・藤浪晋太郎らの153キロを2キロ更新する、選抜最速となった。甲子園大会の最速は01年夏の日南学園(宮崎)・寺原隼人158キロ(スカウトのスピードガンで計測)。また、甲子園以外では19年4月に高校日本代表候補合宿で大船渡(岩手)の佐々木朗希がマークした163キロが最速とされ、次いで花巻東(同)の大谷翔平が12年夏の岩手大会で計測した160キロとなっている。

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