好アピール続ける巨人・中山礼都 成長著しい22歳が大切にしているもの

[ 2025年3月12日 08:00 ]

キャンプで阿部監督が見守る中で快音を響かせた中山礼都
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 覚醒の兆しを見せている巨人・中山礼都内野手(22)は、とにかく素振りをする。オープン戦では、ここまで打率・320をマーク。ただ安打を放つだけでなく、凡退する打席でも好内容が目立っている。昨年のDeNAとのCSファイナル第5戦でも決勝ソロを放つなど、勝負強い打撃が武器の22歳は「一皮むけたいというのもあって必ずやろうと自主トレから最後は素振りを入れている。自分のスイングの確認とピッチャーのイメージして」と黙々と素振りを繰り返す。

 キャンプでも、全体練習、個別練習が終了しても一人残り振り込んでいた。宮崎キャンプでは木の花ドームのブルペンで、那覇キャンプでは室内練習場の奥で行うのがお決まりの光景。キャンプ最終日も、最後までバットを振っていた。必ず同じ場所でするため、セルラースタジアムの室内練習場には、足跡ができるほど。「いつも同じ場所で振ると決めている。足跡ができていて、目標にしやすいものもあるので」とさらりと言った。

 脳内でしっかりと相手投手をイメージして繰り返す素振り。その成果が出た一打がある。1日のヤクルト戦の9回に木沢から放った右前適時打。内角低め132キロのスライダーに崩されながらも、しっかり振り切っていた。泳いでいるようで、軸はしっかりと残していた見事な一打。「素振りでも真っすぐ待ちの変化球とかをイメージしたりしてずっと振ってきた。(坂本)勇人さんのような、崩されてるようで崩されてない形というのが一つできた」と手応えを得ていた。

 9日の阪神戦ではフルカウントから才木の内角高めの150キロ直球を捉えたが、一直。凡退にはなったが、課題に挙げていた高めを見事に振り抜いた。好調を維持する内野手に阿部監督も「いいアピールしてくれている」と評価。取り組みを結果につなげている姿に亀井打撃コーチも「努力のたまものだよ。ずっと素振りとかもやってたしそれをこっちも見てるし。バッピやっても捉える率が高い」と期待する。

 三塁・坂本を脅かす存在になりつつあっても「調子がいいとかっていうのは感じていない。内容の悪い打席もあるので」と言うから、なお頼もしい。大卒ルーキーと同学年。今季の中山の成長曲線を間近で追えるのは、幸運なのかもしれない。
(記者コラム・小野寺 大)

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