DeNA・バウアー 入団会見で史上初のサイ・ヤング賞&沢村賞のダブル獲り宣言「それを成し遂げる」

[ 2025年3月4日 05:30 ]

入団会見を行ったバウアー(撮影・島崎忠彦)
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 大リーグ通算83勝でDeNAに2年ぶりに復帰したトレバー・バウアー投手(34)が3日、横浜市の球団事務所で会見し、改めて史上初のサイ・ヤング賞と沢村賞のダブル獲得に意欲を示した。体を絞りサイ・ヤング賞に輝いた20年と同じベスト体重94キロで来日。途中加入から10勝4敗、防御率2・76の好成績を残した23年を上回る仕上がりで開幕からのフル回転を期した。

 球団カラーのブルースーツにDeNA愛と本気度が表れた。「横浜に戻ってこられ、光栄です。またファンの熱狂の前で投げられる。楽しみです」。バウアーは45分の会見で「投げる科学者」の意気込みを惜しみなく明かした。声量を最も上げたのは「サワムラ」と発したときだ。

 「勝利が大好き。DeNAは強い。その中で沢村賞を受賞したい。サイ・ヤング賞と両方獲得した人はいない。それを成し遂げることが自分の活力となっている」

 電撃加入で10勝を挙げた23年からの進化を予告した。「前回日本で獲得した球種スプリットをより良いものに仕上げてきた。打者とのタイミングをずらす技術も得た」。ベスト体重も根拠の一つだ。「前回は212ポンド(約96キロ)で来日し、離れるとき216ポンド(同98キロ)だった。でも今は207ポンド(同94キロ)。これはサイ・ヤング賞受賞時と同じ体重さ」。5月デビューだった2年前と違い「開幕からフルスロットルでやっていきたい」と明言。「リーグ優勝して、日本シリーズも連覇したい」とも誓った。

 積極活用する「YouTube」での動画配信では、サイ・ヤング賞と沢村賞のダブル獲得という史上初の快挙への道のりを“物語化”する青写真も描いた。「沢村賞を受賞し、優勝する過程を、レンズを通し見てもらいたい。ファンに楽しんでもらいたい」。丸刈りの精悍(せいかん)な風貌からは「主役」を演じる自信があふれ出た。

 「対戦したいのは村上(ヤクルト)。(前回2被弾の)細川(中日)は対戦したくない。それは冗談だけど、名をはせる選手と対戦したい」

 村上を4三振を含む7打数無安打に封じた2年前を上回る仕上がり。早ければ、4日にライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板し、28日からの中日との開幕シリーズに照準を合わせる。「勝つことと楽しむことをかなえられるのは、ベイスターズしかないと思った。だからここにいるんだ」。背番号96の新たな戦いが待ち切れない。(大木 穂高)

 《サイ・ヤング腕は過去に2人》サイ・ヤング賞受賞歴のある投手が日本でプレーするのはバウアーを含めて3人。1962年に中日に在籍したドン・ニューカム(登録名ニューク)は打者で出場。24年のロッテ・カイケルは2勝4敗だった。沢村賞受賞歴のある投手のメジャー移籍は野茂英雄、上原浩治、松坂大輔ら。サイ・ヤング賞投票で日本投手の最上位はダルビッシュ(13年レンジャーズ、20年カブス)、前田(20年ツインズ)の2位で、菅野(オリオールズ)、山本(ドジャース)らにもダブル獲得のチャンスがある。

 《「死にかけた」昨季コレラ感染》バウアーは会見で昨季、メキシコのレッドデビルズに在籍中に「死にかけた」ことを明かした。「メキシコで多くの不運に見舞われたんだ。(入団して)最初にコレラにかかり、免疫が下がっている時にさらに多くの病気にかかってしまった。だから死にかけたんだ」。会見場をざわつかせる衝撃発言。それでもメキシカンリーグでは10勝負けなしと無双状態で実力を発揮し「今は、(体調は)仕上がっている」と豪快に笑い飛ばした。


 《目指せYouTube100万人登録》バウアーは自身のYouTubeチャンネルについても熱弁した。登録者数は3日時点で94万人を超えるが、バウアーの目標は「100万人達成」という。会見でも「活動はYouTubeで見てくれ」と何度も口にして笑いを誘った。23年も週に1度公開し、日本文化を学ぶ様子などを紹介。「米国の視聴者向けになるが、日本向けに翻訳をつけるよ」とファンに視聴を呼びかけた。

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