阪神の開幕投手は村上 藤川監督と“珍”ツーショット公表 昨年11月に告げられ「バレないように…」

[ 2025年2月27日 05:15 ]

阪神・藤川監督(左)から開幕投手に指名された村上(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 阪神・村上頌樹投手(26)が、3月28日の広島戦(マツダ)で開幕投手を務めることが決まった。沖縄キャンプ最終クール初日の26日、藤川球児監督(44)が報道陣を集めて異例の公開正式通達を行った。23年に新人王とセ・リーグMVPに輝いた右腕が、5年目で初の大役を担う。2年ぶりの日本一奪還に向け、まずは広島・森下暢仁投手(27)との投げ合いを制する。

 異例の通達だった。藤川監督は「重大発表があります」と一言。緊張感に包まれた報道陣の前に村上を呼び寄せると、「うちの開幕投手は村上にやってもらいます!」と声高らかに宣言した。

 「先発をやらせてもらっていて、(開幕投手は)やりたい場所ではあったので本当に素直にうれしかったです。期待に応えられるようにやりたいと思っています」

 指名された村上は、晴れやかな表情で意気込みを語った。最初に開幕投手を告げられたのは昨年11月のこと。チームメートでも知らない選手がいる中で「なるべく口は滑らないように。あんまりバレないように頑張っていました」と、この日を迎えるまで胸の内にとどめていた。

 マツダスタジアムでの広島戦。苦い記憶はいまだに脳裏に焼き付いている。昨年9月27日。球団初のセ・リーグ連覇に向けた正念場で、延長12回サヨナラ負けを喫した。先発からリリーフに回った初戦。2―2で迎えた12回に味方失策から1死二塁のピンチを招くと、代打・末包に右越え打を浴びて敗れ、マウンドで悔し涙を流した。あの時以来となる、因縁の広島との対戦。「まずチームが勝ってほしいので。勝ちにつながるピッチングをしたいと思っています」と語った。

 オフは同郷の先輩・近本の力も借りながら、新球習得に取り組んだ。故郷・淡路島での合同自主トレの時から、ひそかに練習を続けてきた“淡路島スライダー”。近本に実際に打席に立ってもらい、打者目線での助言を受けながら一緒につくり上げた。この日もブルペン入りし、新球も交えながら70球。開幕戦に向けて「まずは近本さんにヒットを打ってもらって、自分は抑えられるように頑張りたい」と淡路島コンビでの最高のシナリオを思い描いた。

 藤川監督は過去2年の投球内容を評価し、「勝負を決するところで、相手のエースを打ち破ってくれる」と初戦以降もエース同士の投げ合いが続く大役を託した。「開幕から最後までずっと先発で回るつもりでいますし、ローテーションも譲るつもりはないので」と村上。指揮官から絶大な信頼を寄せられる右腕は、強い覚悟とともに5年目のシーズンを歩み出す。(山手 あかり)

 ≪ゴルフコンペで通達≫
 藤川監督が村上に開幕投手を伝えた時の様子を明かした。昨年11月のゴルフコンペ。同組だった安藤投手チーフコーチに「開幕投手はいつ伝えたらいいか」と尋ねたところ、「先に言ってあげた方が準備しやすい」という回答を得て、即、行動に移した。「(村上が)前の組にいたので、開幕投手ね、って。(告げた後の)ショットは大したことなかったですね(笑い)。ショートホールでね」。攻撃面では、近本の1番構想を掲げてきた。「(開幕戦で)1番近本が打席に行く姿を、マツダスタジアムで腕を組んで見ている光景を今描いている。その裏に村上が出て行く姿が想像できる。近本と村上。淡路島コンビで良いんじゃないですか」。同郷の2人にスタートダッシュを託した。

続きを表示

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年2月27日のニュース