日本生命・山田健太 昨季の悔しさ糧に臨む入社3年目 2大大会優勝へ導き、悲願のプロ入り目指す
信念が揺らぐことはない。自宅からグラウンドまで2キロの道のりを、ランニングすることから長い一日が始まる。到着後は全体練習が開始するまでに6キロのランニング。ハードで濃密な練習を終えると、再び自宅まで2キロの道のりを駆け抜ける。「腸腰筋を使ってしっかり走って、スピード面を強化しています」。昨年11月に新チームが結成されてから3カ月。日本生命・山田健太内野手(24)は一日10キロのランニングを新たに課すようになった。
「今年、3年目になりますけど、ここ2年にはなかったような“日本一になるぞ”という声が出ている。チーム全体として、2大大会優勝に向けて、本当にやるんだという気持ちになっています」
返さねばならない恩義がある。立大4年だった22年10月20日。積み上げてきた実績からドラフト会議での指名は確実視されていたが、山田健太の名前が読み上げられることはなかった。
「自分自身でも行けるのかな、と勝手に思っていました」
大阪桐蔭では2年春、3年春夏の計3度、甲子園大会で優勝した。立大でも1年春から4番を経験。4年間で9本塁打を含むリーグ戦通算85安打を放った。甲子園のスターから、神宮の星へ――。名門での厳しい競争を勝ち抜き、常に周囲の期待に応え続けてきた。栄光の2文字で彩られてきた野球人生。ショックも大きかったが、日本生命をはじめとする数社がすぐに声をかけてくれた。どれほど、心が救われたか分からない。同時に指名漏れの事実を「自分の実力が足りなかった」と潔く受け止めた。
新たな一歩を踏み出せたのは、周囲の支えもあったからだ。家族をはじめ、ともに白球を追った仲間からの励ましの声。恩師である大阪桐蔭の西谷浩一監督からかけられた「一つの結果に一喜一憂するな。後から振り返ったとき、その経験が良かったと思えるように行動しろ」というメッセージは、今なお、心の支えとなっている。山田は凜(りん)とした表情で言葉をつなぐ。
「大学の時に1回、挫折を味わって、そのままでは終わりたくないという思いがあります。プロ野球の世界に行きたいのが一番ですし、もう年齢的にも最後。悔いのないように何事にも取り組むという思いで、毎日を過ごしています」
昨年は自分と向き合い続けた1年だった。入社1年目だった23年は4強に進出した日本選手権で打率・364をマークするなど、主要公式戦での打率は3割超え。満を持してドラフト解禁年を迎えたが、大きな壁にぶつかった。
「自分の軸になるものを持ち続けることができなかった。何をしてもダメだったし、自分の不甲斐なさにすごい腹が立ちました。昨年はキツかったです」
第1代表を獲得した都市対抗近畿2次予選では打率・214と不振。本戦の1回戦・日本通運戦も3打数無安打に終わり、チームも2年連続の初戦敗退に終わった。「一つ変えるぐらいならいいけど、一気にいろいろ変えて何が何だか分からない状態になりました」。入社2年目とはいえ、チームの中心選手。勝利に貢献できないもどかしさ、強い責任感から、どんどん深みにはまっていった。その後の日本選手権近畿地区最終予選では5番を任されたが、3試合で10打数1安打。本来の姿を発揮できないまま、チームも本戦出場を逃した。
「これまでも打てない時もいろいろ経験しましたが、自分が信じたものを継続するのが大事だということを改めて知りました。今は目先の結果に追われない分、自分で決めたことをしっかり段階を踏んで、今年はできています。僕はバッティングが売りですし、打球スピード、飛距離をどんどん伸ばして。“これだ”というものをつくりたい」
持ち味である打力を磨き上げるべく、肉体面の強化に注力する。ウエートトレーニングと並行して、食事の取り方にも変化を加えた。空腹を回避するために、3時間おきに食べ物を摂取。昨シーズン終了時点で89キロだった体重は92キロまで増加した。3月の沖縄キャンプまでに、目標を95キロに設定。ピラティスなどで体幹も鍛え上げ、「バッティングも守備も末端が先行して動いてしまっていた。体の中心、足の付け根、股関節をしっかり動かすのを意識して」とうなずく。
今季からは新たに副キャプテンという肩書きも加わった。都市対抗、日本選手権で計7度の優勝を誇る名門も、頂点をつかみ取ったのは夏秋連覇を達成した15年が最後。「自分が結果を出して日本一に」。チームを悲願へ導いたその先に、夢への扉がある。
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