阪神・前川 「絶対に2軍には行きたくない」腰痛を隠して結果を出した21歳のプロ根性

[ 2024年9月16日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―1ヤクルト ( 2024年9月15日    甲子園 )

<神・ヤ>2回、勝ち越しソロを放った前川(右)は佐藤輝に迎えられる(撮影・大森 寛明)
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 【記者フリートーク】阪神・前川は腰痛と闘っていた。8月22日ヤクルト戦の試合前練習で患部にピリッと電気が走った。その翌日、「屋外では打ちたくないんですよ」とこぼした。フルスイングは到底不可能なため、飛距離を見て首脳陣に状態を悟られることを怖がった。「無理」と言えば、開幕から身を置く1軍から外される。それを恐れ、だましだましの日々を送った。

 「絶対に2軍には行きたくないので」

 入団から何かとアクシデントに見舞われがちで、体が弱いというレッテルを貼られた。昨季は8月に体調不良で離脱し、以後1軍に戻れなかった。その二の舞いはゴメンとばかりに、執念じみた気合で痛みを隠し続け、同時に結果も出した。先発出場2試合連続の猛打賞は痛み完治のサイン。高卒3年目の21歳のプロ根性は、相当、見上げたものだ。 (阪神担当・倉世古 洋平)

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