【2006年センバツ 坂本世代】たった1試合の聖地で強烈な輝き 田中の駒苫辞退 佑&前田熱投もVは…
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第96回選抜高等学校野球大会(センバツ)は3月18日に開幕する。今大会は一般選考29校、21世紀枠2校、神宮大会枠1校の計32校が選考され、13日間の熱闘を繰り広げる。早春のセンバツは世代を代表するスター選手たちが最上級生で迎える大舞台でもある。「〇〇世代」として春の甲子園を沸かせた選手たちの特集。第10回は2006年の「坂本世代」。(構成 浅古正則)※敬称略
■坂本勇人(光星学院)
坂本にとって甲子園への道のりは長かった。1年生の04年夏の青森大会、同年秋の青森県大会とも青森山田に敗退。秋は3位となり東北大会に出場したが1回戦で負けた。2年生4番として迎えた05年夏の青森大会でも決勝で青森山田と対戦。チーム唯一の得点となるホームランを放ったが1―8で完敗。甲子園への道を閉ざされている。新チームとなって迎えた同年秋の青森県大会。準決勝で延長11回の末、宿敵・青森山田に競り勝ちそのまま優勝した。坂本は東北大会でも宮城水産戦で1発を放つなど躍動。準優勝で念願の“センバツ切符”を手中にした。
ようやくたどり着いた聖地。1回戦の相手は前年秋の中国大会覇者・関西(岡山)。エースはプロ注目の長身右腕、ダース・ロマーシュ匡(06年日本ハム高校4巡目)だった。初回いきなりチャンスで回ってきた。2死二塁で初球のカーブを三遊間へ先制タイムリー。第3打席も初球の変化球を右前に運んで出塁すると二塁へディレードスチールを決める。第5打席、遊撃内野安打の後もすかさず二盗。5打数3安打1打点2盗塁も関西に競り負け。強烈な輝きを放って甲子園を去った。夏は青森大会の決勝で宿敵・青森山田に敗れた。同年秋高校生ドラフト、愛工大名電の堂上直倫(中日1巡目)を入札し、クジを外した巨人に1巡目指名された。
■前田健太(PL学園=大阪)
名門のエース前田にとって初めてのセンバツはリベンジの場だった。1年生で出場した2004年夏。前田はPL学園では83年の桑田以来、1年生投手として甲子園で先発した。相手は日大三(西東京)。2回に投手強襲のライナーを右足付け根に受けながら力投したが、5回8安打3失点。前田は試合後、甲子園の土は「また絶対戻ってくるので」と持ち帰らなかった。それから593日。聖地のマウンドに帰ってきた。1回戦の真岡工(栃木)戦。前田の剛球がうなった。最速145キロの速球で初回1死から4者連続、3回の先頭から5者連続を含む毎回の16三振を奪い、1失点完投。「気持ち良かった。完封を逃したのは悔しいけど、勝てたのが一番」と笑った。2回戦は愛知啓成を完封。秋田商との準々決勝では2回2死三塁。カウント1―1から佐藤洋投手のスキをついて本盗に成功。1失点で4強に進出した。準決勝では清峰(長崎)に6点を奪われKOされた。「力をつけて戻ってきたい」と誓ったが、夏は大阪大会準々決勝で東大阪大柏原に敗退。同年秋、広島高校生1巡目。
■斎藤佑樹(早実)
夏に“ハンカチ王子”として注目される斎藤も春は一人の好投手に過ぎなかった。駒大苫小牧(北海道)の出場辞退により急遽代替出場となった北海道栄との1回戦。初回1死満塁のピンチを切り抜けると2回以降はわずか2安打。100球完封で初戦を乗り切った。関西との2回戦は死闘に。3点リードで迎えた9回裏無死満塁から走者一掃の三塁打を浴びてまさかの同点。その後、6回をゼロに抑えたが延長15回再試合となった。斎藤は231球の完投。疲労は隠せなかったが翌日も3回からマウンドに上がった。7回を103球。3失点で逆転勝利。「早実の1番は王(貞治)さんも荒木(大輔)さんも着けていた背番号。負けられません」と語った斎藤だが2戦334球の疲れは隠せない。翌日、横浜(神奈川)との準々決勝では先発も3回3失点、67球で降板。6回から再び登板し44球を投げて終戦した。この大会通算554球。夏も決勝再試合もあり948球。早実悲願の深紅の大旗を手にした。早大を経て2010年日本ハム1位。
■大野雄大(京都外大西)
前年夏の準優勝校。1回戦、東海大相模(神奈川)戦で先発したのが背番号10の左腕、大野だった。初回に1点を失うが4回途中まで16打者に4安打3奪三振。同じ3年生の背番号1、北岡にマウンドを譲った。大野は前年夏にもベンチ入りしているが登板機会はなく、念願の聖地登板だった。試合は北岡から前年夏1年生怪物として注目された本田への継投も敗戦。夏は京都大会準決勝で福知山成美に敗退した。仏教大を経て10年中日1位。
■大嶺祐太(八重山商工)
日本最南端の高校のエース大嶺が初出場初勝利。6000人の大応援団に祝福された。高岡商(富山)相手に2回までの6つのアウトはすべて三振という最高の立ち上がり。終わってみれば毎回の17三振。2回戦は東の横綱・横浜相手に0―7から6点を奪ったが、無念の敗戦。島の子たちの春の冒険が終わった。夏も初出場。3回戦で智弁和歌山に敗退した。同年秋ロッテ高校生1巡目。
■福田永将、佐藤賢治、下水流昂(横浜)
大会を制したのは横浜。4番・下水流、5番・佐藤、6番・福田に2年生の3番・高浜卓也(07年阪神高校1巡目)を加えた“プロ注目打線”は破壊力抜群だった。準々決勝で早実に13得点で圧勝すると準決勝も岐阜城北に12得点。決勝は清峰に21得点の大勝で春の頂点に立った。下水流は青学大、Hondaを経て12年広島4位、佐藤は06年日本ハム高校生2巡目、福田は06年中日高校生3巡目。
○…少年野球のチームメート坂本とともに世代のトップ選手である田中将大。開会式の数週間前まで、甲子園で球友との再会が実現するはずだった。前年夏Vの駒大苫小牧は秋の北海道大会を制して神宮大会でも優勝。06年1月31日の選考委員会でセンバツ出場校に選出され、史上5校目の夏春連覇の期待が高まっていた。ところが3月1日夜、3年生野球部員10人が飲酒、喫煙で補導されていたことが発覚。2日後、駒大苫小牧の校長が「春の選抜大会を辞退したいと考えている」と発表した。前年夏の甲子園優勝後に、前野球部長の暴力行為が発覚。野球部も警告を受けていたこともあって“センバツ辞退”の判断となった。田中ら現役部員は無念の涙を流した。悲劇から約4カ月、南北海道大会を制し甲子園出場。夏3連覇目前、早実に敗れたものの田中らの熱い戦いは賞賛された。
【2009年センバツに届かなかった“坂本世代”主な選手(秋季大会成績)】秋山翔吾(横浜創学館=神奈川県大会3回戦敗退)、宮崎敏郎(厳木=佐賀県大会準々決勝敗退)、梶谷隆幸(開星=中国大会準決勝敗退)、柳田悠岐(広島商=中国大会1回戦敗退)、沢村拓一(佐野日大=栃木県大会準決勝敗退)、吉川光夫(広陵=中国大会準々決勝敗退)
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