ドジャース・由伸 21日開幕第2戦決定「ドキドキ」も「集中して」球種バレ対策へセットのグラブ位置修正

[ 2024年3月13日 02:00 ]

ドジャース・山本由伸
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 練習後のクラブハウス、ドジャース・山本は落ち着いていた。メジャーデビュー戦となる21日の開幕第2戦の先発登板が正式に決定。5イニング程度の予定だが、大役にも高ぶることなく「投手コーチと登板日程の話は何度かしていたけど、確かに(デーブ・ロバーツ)監督からは伝えられていない」と笑った。

 それは信頼の証だった。無失点の2月28日のオープン戦初登板とは対照的に、6日の2度目の登板は3回5失点、3四球と乱れたが、結果は度外視した調整法だった。3年連続沢村賞の右腕は「日本の時と変わらない調整ができるように凄く気を使ってもらった」。中6日の登板を貫き、トレーニングでは一人だけやり投げ器具を取り入れるなど調整を一任されている。

 この日は本番前最後となる13日(日本時間14日)のマリナーズ戦登板に備え、正捕手スミス相手に26球投げた。セットポジションでの投球ではグラブの位置を修正。始動時にグラブを体から離して胸の前に置いていたが、体にくっつけて腹の前に置いた。米メディアの間で中堅後方の中継カメラからグラブの中の変化球の握りが見えたことが話題になったことを踏まえた“対策”とみられ「構え(グラブ)の位置がずれると凄くピッチングが崩れてしまうので、そこは大事にしている」とうなずいた。

 開幕投手はレイズから新加入の昨季10勝右腕グラスノーに決まった。ロバーツ監督は「目標はワールドシリーズ制覇。トップクラスの先発投手をそろえることが大事になる」と鼻息が荒い。28、29日(同29、30日)の本拠地開幕となるカージナルス戦もグラスノー、山本の順番で臨むことも明かした。

 「ドキドキする気持ちと、集中してやっていこうという気持ち。良いスタートが切れるように頑張りたい」。タティス、マチャド擁する強力打線に真っ向勝負を挑む。(柳原 直之)

 ≪開幕2戦目までに先発でメジャーデビューは球団6人目≫開幕2戦目までに先発でメジャーデビューを飾るのは、1901年以降のドジャースでは、13年の柳賢振(リュ・ヒョンジン)以来、11年ぶり6人目となる。それ以前は1946年のハンク・ベアマンまでさかのぼり、さらにその前は1900年代に3投手となっている。

 ▽山本と開幕 オリックス時代は21、22年の2度開幕投手を務めた。21年3月26日の西武戦は7回6安打4失点で敗戦投手。22年3月25日の同戦は8回3安打無失点で勝利投手となった。昨年はWBC出場による疲労や調整を考慮され、開幕投手は山下に譲り、開幕6戦目の4月6日ソフトバンク戦で初登板して6回2安打無失点で勝利投手となった。

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