ドジャース指揮官が明かした「2番・大谷」最強の理由 41年ぶり1、2、3番がMVPトリオ

[ 2024年2月29日 01:30 ]

オープン戦   ドジャース9―6ホワイトソックス ( 2024年2月27日    グレンデール )

<ドジャース・ホワイトソックス>初回、打席に備える大谷(左)とベッツ (撮影・白鳥 佳樹)
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 注目されたMVP経験者3人の並びは、1番ベッツ、2番大谷、3番フリーマンで船出となった。3日のファンフェスタでデーブ・ロバーツ監督はサービス精神を発揮し、ファンの歓声で打順を決めると呼びかけ、その際は2番フリーマン、3番大谷だった。熟考した上で導き出した意図を指揮官が説明した。

 「2、3番の2人は左投手を苦にしない。翔平がフレディ(フリーマン)の前を打つことで、守られる。後ろにフレディがいない時よりも、もっとストライクゾーンに投げてくるはずだ。足の速さも生き、盗塁の脅威となり、得点が生まれる」

 エンゼルスではトラウトの離脱時は、孤立無援、勝負を避けられることも多かった。後ろに昨季211安打、打率・331の20年ナMVPが控えれば、相手は21、23年アMVPの大谷とも勝負せざるを得ない。大谷が今季磨きをかけている機動力を発揮するチャンスも広がる。18年アMVPのベッツは、長く1番で活躍してきた。

 公式戦でMVP経験者3人が打線に名を連ねれば、96年レッドソックス以来28年ぶり。1~3番に限れば、83年フィリーズの1番モーガン、2番ローズ、3番シュミット以来、41年ぶりとなる。ロバーツ監督は「この打順でしばらくいくつもりだ。完全に固定するわけではないが、1~2週間うまくいかなかったからといって変えたくはない」と続けた。3月20日、韓国ソウルでの開幕パドレス戦でもこの並びが濃厚だ。

 初回は3者凡退だった3人。3回はベッツが右前打で無死一、三塁としたが、大谷が二ゴロ併殺に倒れた。5回はベッツの凡退後に大谷の2ランが出て、本領発揮はこれから。2番は昨季最も多い71試合で座り、打率・337、26本塁打した打順だ。指揮官から説明を受けた大谷は「僕はどこでもいい感じだったので。(監督の)好きなように」と話し、MVPトリオを中心とした化学反応に胸躍らせるようだった。

 ≪83年フィリーズ以来≫MVP経験者3人が1~3番に名を連ねたのは、大リーグ公式戦では83年フィリーズの9月24日カージナルス戦での1番ジョー・モーガン、2番ピート・ローズ、3番マイク・シュミットを最後にない。この並びが9試合、他に1番ローズ、2番モーガン、3番シュミットが1試合あった。打順に限らず打線でMVP経験者3人が並んだのは、96年レッドソックスのモー・ボーン、ホセ・カンセコ、ケビン・ミッチェルが最後。開幕4戦目には3人が3、4、5番に並んだが、95年はダイエーでプレーしたミッチェルは7月末で移籍し、3人の同時先発は20試合にとどまった。

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