巨人・亀井コーチの“一塁走者改革”9人の写真見せ「どれが一番盗塁しそう?」 重圧与える存在になれ

[ 2024年2月13日 05:20 ]

一塁走者のリード写真を表にして説明する亀井外野守備走塁コーチ(左から2人目)(撮影・小野寺 大)
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 【キャンプ追球 ここにFOCUS】一塁走者を打球から守る防球ネットに、何かが張り出された。巨人・宮崎キャンプのフリー打撃真っただ中。亀井外野守備兼走塁コーチと、門脇や中山らが指さしながら話し込む。「どれが一番盗塁しそうに見える?」「これですかね」。確認を終えた選手が、打撃投手の投球に合わせ走塁練習を繰り返した。

 「相手バッテリーに少しでも“走るんじゃないか”と思わせるような構えとか、どういうふうにしたらスタートが切りやすいか。細かい部分も試していいものを見つけてほしい」と亀井コーチ。張り出されたのは、前日の紅白戦で出塁した選手の9人分の一塁でのリードの写真で、各選手が自身と比較して改善に役立てた。昨年のチーム盗塁数はリーグ4位の48。リーグトップで38年ぶりの日本一を飾った阪神の79とは31の差があった。狙いは盗塁増だけではない。相手バッテリーへのプレッシャーを増やすだけでも、攻撃の幅は広がる。

 画像を作成したのは11年に28盗塁で盗塁王を獲得した藤村大介スコアラー。阪神で昨年リーグトップの28盗塁の近本、同2位の20盗塁の中野を例に「やっぱり近本や中野は見るだけでも嫌。盗塁することが全てじゃないけれど、ランナーとしてできることは何か」と4年ぶりのV奪回への意識改革を期待した。(青森 正宣)

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