オリ・山下 「野茂フォーク」本格導入へ「真っすぐとカーブがもっと生きてくる」

[ 2024年1月19日 05:45 ]

室内練習場で走るオリックス・山下(撮影・後藤 正志)
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 オリックス・山下が大阪・舞洲の球団施設で自主トレを行い、今季の「野茂フォーク」本格導入を見据えた。昨季は直球とカーブの2球種のみでほぼ投球が構成され、フォークの投球割合は全体の10・5%どまり。“第3の矢”の割合を増すことで投球の幅を広げ、さらなる飛躍を期す。

 「バッターもいろんなことを考えていますし、単純に2つの球種より3つの球種を考える方が難しいと思う。フォークがあった方が自分のベースである真っすぐとカーブがもっと生きてくると思うので、大事かなと」

 昨春のキャンプで臨時コーチを務めた野茂英雄氏から教わったものをベースに、投げやすいよう握りに工夫を加えた伝家の宝刀。スプリットなどではなく「ザ・フォークです」という大投手直伝の落差の大きな球種に、昨季終盤から好感触をつかんだ。オフに入ってからも試行錯誤を続けており、「今のところ感覚はいい」と完全習得へ経過は良好。今春キャンプのブルペンでカウント球、決め球両方に使えるボールとしての完成を目指す。

 「2ストライクに追い込んだら(全球種)何でもいけるという状態が一番ベスト」

 最速160キロの直球と“魔球”と称されるカーブに加え、「野茂フォーク」が選択肢に入れば「先発投手で、奪三振のタイトルもありますし。結果打たれていないってことなんで、一番いいんじゃないですか」と言及した最多奪三振タイトルも視野に入る。昨季新人王に輝いた剛腕。落ちるボールを増やし、成績を上げる。(阪井 日向)

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