【24年ドラフト候補　西日本】関大の最速153キロ左腕・金丸夢斗

関大・金丸夢斗（撮影・河合　洋介）
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　西日本の2024年ドラフト候補の中に、早くも「1位指名間違いなし」の評価を受ける投手がいる。関大の最速153キロ左腕・金丸夢斗と、愛知工大の最速157キロ右腕・中村優斗の2人だ。アマチュア野球界を盛り上げるに違いない「左右の目玉」を中心に、NPBスカウトが注目する逸材たちを紹介する。　（取材・構成＝河合　洋介）

　【関大・投手　金丸夢斗】23年秋のドラフト会議直前、関大・金丸を視察したあるスカウトはつぶやいた。「今年でも1位指名されるぐらいの実力があるんじゃない？」。3年秋のリーグ戦では2桁奪三振が登板6戦中5度を数え、驚異の防御率0・35。2年春の4月23日関学大戦の敗戦を最後に、3年秋までリーグ戦18連勝を記録するなど、世代No・1左腕として話題の逸材だ。

　「ドラフト1位でプロに行きたいという気持ちはあるけど、今まで通り地に足を着けて自分のやるべきことをしていきたい」
　最速は153キロを誇り、球威だけでなく抜群の制球力も兼ね備えている。「球速以上に威力のある直球と制球力が武器だと思っています」。3年秋は51イニングで7与四球のみ。加えて、スプリットやスライダーなど変化球も一級品で、付け入る隙が見当たらない。

　23年12月上旬の大学日本代表候補強化合宿では侍ジャパンの井端監督から「ここからまた変化するでしょうし楽しみですよ」と高い評価を受けた。「チームとしての目標は全国制覇。個人としても大事な年。さらにレベルアップして、上の世界（プロ）に行けるように頑張ります」。ひと冬越え、さらに進化すれば、もう誰にも止められない。

　◇金丸　夢斗（かねまる・ゆめと）2003年（平15）2月1日生まれ、兵庫県神戸市出身の20歳。広陵小1年から広陵少年野球部で野球を始めて投手や一塁手。広陵中では軟式野球部に所属。神港橘（兵庫）では1年秋から背番号10でベンチ入り。2年秋から背番号1を背負い、3年夏の県独自大会で8強入り。関大では1年秋からリーグ戦登板。50メートル走6秒5、遠投110メートル。1メートル77、77キロ。左投げ左打ち。