大学野球に164キロ右腕 東北福祉大2年生が非公式ながら大谷翔平の日本最速まで1キロに迫る

[ 2023年12月26日 19:42 ]

東北福祉大・堀越啓太投手
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 大学球界にドジャース・大谷翔平級のパワーアームが現れた。仙台六大学野球リーグに所属する東北福祉大の2年生右腕・堀越啓太投手(20)が26日、茨城県つくば市のトレーニング施設「White Baseball Academy」で自己最速を2キロ更新する164キロをマークするなど同施設のスピードガンで160キロ以上を約15球もたたき出した。昨冬には同施設のラプソードで162キロを計測していた。

 非公式ながら大谷翔平投手(29=ドジャース)、ロッテ・佐々木朗希投手(22)が持つプロ野球日本投手歴代最速の165キロまで1キロに迫った。最速147キロだった花咲徳栄(埼玉)時代は無念のドラフト指名漏れを経験したが、2年で17キロの球速アップを果たし、日本人最速を視界に捉えた。

 昨年の全日本大学野球選手権では1年生ながら大会最速の155キロをマーク。西武時代、外野手として活躍した当時の大塚光二監督は「彼は怪物。160キロは多分いくと思う」と予言していたが、堀越はさらにその上をいく成長速度を見せている。

 花咲徳栄で引退後に行っていた自主練習が転機となった。30メートルの距離で行う「バレーボール投げ」。野球のボールよりも大きなバレーボールは握ることができないため、肩や腕に頼らず全身を使わないと遠く、強く投げることができない。これにより大胸筋など大きな筋肉のパワーを生かす体の使い方のコツをつかんだ。さらにロッテ・佐々木朗を参考に、足を高く上げるフォームに変更。爆発的な力をボールに伝えるすべを身につけた。

 昨冬には「大学日本代表に入りたい」と意欲を語っていた堀越。まずは来秋のリーグ戦でチームを優勝に導き、夏の侍ジャパン大学日本代表選考合宿に招集されることが目標となる。

 ◇堀越 啓太(ほりこし・けいた)2003年(平15)7月15日生まれ、埼玉県飯能市出身の20歳。加治小2年時に飯能リトルで野球を始め、加治中時代は所沢南リトルシニアに所属。花咲徳栄(埼玉)では2年秋からベンチ入りし、甲子園出場はなし。東北福祉大のリーグ戦での最速は156キロ。球種は直球、スライダー、フォーク。50メートル走6秒6。遠投110メートル。1メートル84、92キロ。右投げ右打ち。

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