【一問一答】“生涯ロッテ”を表明した田村 FA宣言残留の理由は「球団、ファンに恩返ししたい」

[ 2023年11月9日 15:31 ]

秋季練習でロングティー打撃に汗を流すロッテ・田村。FA宣言しての残留を明言
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 今季、海外FA権を取得したロッテの田村龍弘捕手(29)が9日、FA権を行使した上で残留することを明かした。秋季練習中のZOZOマリンスタジアムで取材に応じ、「FA宣言します。そして残留です」と明言した。

 【田村に聞く】
 ―他にも選択肢がある中で宣言残留を選んだ理由は
 「他球団の評価を聞きたいというのもなかったし、今年もう一度チャンスをもらって、結果では応えられなかったですけど、球団から『まだまだ頼りたい』と言ってもらって、また契約してもらえるというので。生涯ロッテで頑張りたいなと。それが球団への、行使して残留が球団への誠意かなと思って」

 ―けじめ?
 「そうですね。今年の成績で、もう一度契約してくれて、まだ必要と言っていただいたので」

 ―正式に球団からの話は
 「シーズン終わって。残ってほしいというか、そういう言い方はされていないですけど、そのつもりで契約条件を出すという話をもらって。今年1年戦っていて、FA宣言することはないなと思いながらやっていましたし、ロッテで最後までやりたいなと。FA権持っていても、別に意味ないかなと思って。宣言して、ロッテで生涯を終えたいという気持ちですね」

 ―昨季は悩んだ中での決断だった
 「昨年は本当に悩んだし、どれが一番いいのかというのを考えましたけど。監督も代わって、また一からというところで勝負させてもらって、監督には『来年も頼むで』と言われましたし、まだまだ頼ってくれる人もいるので。僕自身は本当にただ悔しいシーズンだったということは変わりないので、球団にも恩返ししたいなと思いますし、ファンの皆さんにも本当に恩返ししないといけないなと思っているので、一つの区切りというか、僕の中ではロッテで生涯を終えたいなという風な決断です」

 ―個人としての成績は昨季よりも良い成績だった
 「いやいや全然。ただ、出ただけみたいな感じだったので。本当に出て活躍してなんぼだと思うので。試合に出れたことは良かったですけど、昨年出れなかったので。しっかり数字を残さないといけないなと思います」

 ―チームは2位。優勝への思いは強くなった
 「そうですね、もちろん、それが一番ですし。来年12年目ですけど、まだ優勝したことないですし、日本シリーズにも行ったことがないので。今年はいろいろな“たられば”があったと思うので、その“たられば”がなくなれば、(優勝に)近づけるんじゃないかなと思いますけどね」

 ―「生涯ロッテ」のイメージは
 「僕の中ですか?どうですかね、できれば40歳まで野球をやりたいなと思っていますけど。今のままじゃできないと思うので、まぁ自分が満足できるまで。もう無理だなと思うところまでやりたいですね。悔いが残らないようにやりたいですね」

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