ソフトB・小久保新監督 史上初の侍選出ゼロに「さみしい話ですね」

[ 2023年10月25日 05:50 ]

侍ジャパン選出者なしを残念そうに語る小久保監督
Photo By スポニチ

 かつて侍を率いたソフトバンク・小久保裕紀新監督は嘆いた。24日、侍ジャパン・井端監督の初陣「アジアプロ野球チャンピオンシップ」(11月16日~19日、東京ドーム)の代表26人が発表されたが、24歳以下または入団3年目以内の対象条件でチームから選ばれる選手がいなかったからだ。全員プロ参加が始まった03年以降で初の選出ゼロだった。

 「さみしい話ですね。(若手は)今のレギュラー、主力とだいぶ空いてしまっている。それが現実ですよ」

 条件を満たし今季1軍に定着していたのは102試合、打率・260の三森や新人右腕で46試合2勝0敗13ホールド、防御率2・43だった大津くらい。19年のプレミア12は8選手を送り出すなど、侍ジャパンの枢軸となってきたチームにとって世代交代の停滞を示す数字となった。

 新指揮官は若手台頭へ提言もした。「ある程度、ファームでどのくらい残したら(1軍起用される)権利あるよねというのは必要。ファームで首位打者獲っても1軍でチャンスゼロでしただったら、次、どこ目指せば良いのか。その評価は統一した方がいい」。ダイエー時代、どれだけ不振だろうが「俺は外さない」と使い続けてくれたのが、当時の王監督。その「王イズム」を新政権の指針とする背番号90は、「1軍出場権」を明確にし、若手に示すつもりだ。

 前日23日、福岡市内での就任会見後、宮崎に戻ってこの日もフェニックス・リーグを指揮した。26年の次回WBCに送り出す若鷹の育成に余念はない。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年10月25日のニュース