異色!医学部生がプロ志望届 群馬大準硬147キロ右腕・竹内奎人「卒後初期研修進まず…納得いくまで」

[ 2023年10月4日 11:42 ]

2017年選抜で大阪桐蔭戦に登板した静岡・竹内
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 群馬大準硬式野球部で医学部に在籍する147キロ右腕・竹内奎人投手(24)が4日までに自身のSNSを更新。プロ志望届を提出したことを明らかにした。全日本大学準硬式野球連盟の公式サイトでも公表された。

 竹内は自身の投稿で「先日ですが、大学準硬式野球連盟にプロ志望届を提出しました。卒後は初期研修に進まず、野球を続けていきます。医師不足が問題となる中、賛否のご意見はあるかもしれませんが、自分が納得いくまで挑戦します。見守って頂けますと幸いです」と決意をしたためた。

 竹内は静岡高時代、のちにDeNA入りした左腕・池谷蒼大らとともに主戦級として2017年選抜に出場。1回戦で不来方(岩手)を破り、2回戦で根尾(現中日)や藤原(現ロッテ)を擁した大阪桐蔭と対戦。8-11で敗れたが、当時、最速141キロでプロからも注目された。一方、中学時代から「自分の経験を生かせる職業に就くこと。ケガで苦しむ人を助けたい」と整形外科医を目指し、医学部進学を目指していた。夏は静岡大会準決勝で敗退後、勉強に集中。8月半ばからは塾にも通い、第1志望の群馬大医学部に一般公募推薦入試で現役合格した。

 群馬大進学後、準硬式野球部でプレー。今年4月には自身のSNSで「MAX更新147!大台まであと3キロです」と自己最速を更新したことを明かしていた。

 昨年のドラフトでは、京大の最速152キロ右腕・水口(みなくち)がソフトバンクから育成7位指名を受けた。水口は滋賀県内随一の進学校・膳所出身。甲子園出場経験はなく、1年間の浪人生活を経て医学部に入学し、人間健康科学科で理学療法学を専攻していた。

 ◆竹内 奎人(たけうち・けいと) 1999年(平11)5月29日、賀茂郡河津町生まれ。河津南小1年から河津ジャガーズで野球を始め、6年時にエースで3番として黒潮旗など3県大会に出場。河津中では伊東リトルシニアでプレー、3年時に侍ジャパンU-15日本代表としてW杯7位。静高では1年秋からベンチ入り、2年秋は中部地区3回戦までエース。

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