カブス・鈴木誠也 出たっ!日本人右打者初のシーズン20号 大観衆総立ちの圧巻2ラン

[ 2023年9月23日 04:30 ]

ナ・リーグ   カブス-ロッキーズ ( 2023年9月22日    シカゴ )

<カブス・ロッキーズ>4回、左越え2ランを放つ鈴木(撮影・光山 貴大)
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 カブスの鈴木誠也外野手(29)が22日(日本時間23日)、本拠地でのロッキーズ戦に「6番・右翼」で先発出場。1―0の4回無死一塁の場面で左越え2ランを放った。19日(同20日)のパイレーツ戦以来、3試合ぶりとなる本塁打で、日本人右打者初となるシーズン節目の20号に到達した。

 球場を埋めた観衆の大歓声を背に、淡々とダイヤモンドを一周。三塁を回ると右人差し指を天に向けた。本塁を踏みしめ、三塁側ベンチへと向かうと、そこには満面の笑顔で待ち受ける仲間たちがいた。自然と鈴木の表情も崩れる。プレーオフ進出に向け、負けられない一戦での会心の一発だった。

 一振りで仕留めた。ロッキーズ先発・デービスが投じた4球目の高めカットボール。力強く振り抜くと、打った瞬間に外野席への着弾を確信した。打球速度は103・2マイル(約166・0キロ)、飛距離は394フィート(約120・1メートル)、打球角度は28度という美しい放物線だった。

 打線を勢いに乗せた。初回、2死満塁のチャンスで迎えた第1打席。左前打を放ち、待望の先制点をチームにもたらした。序盤での効果的な3打点。6回の第3打席は3球目を叩いて中前打。今季11度目の3安打。観衆の拍手が止まらない。完全にチームを勢い付け、続くヤングが右越えの2ランだ。9月はこの試合まで打率・351、6本塁打、19打点と絶好調をキープする。前日21日の試合こそ無安打に終わったが、調子は高いレベルで安定。ワイルドカード圏内をマーリンズ、レッズなどと激しく争っている現状。勝負の月に、確実に結果を出し続けている。

 鈴木はすでに井口資仁、城島健司が記録していた日本人右打者のシーズン最多本塁打18本を突破。シーズン20号到達は松井秀喜、大谷翔平に続く3人目となった。

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