王子の準硬式出身右腕・高島が7回無失点 17年夏甲子園出場、滝川西の同期生と「奇跡」の投げ合い実現

[ 2023年7月19日 16:13 ]

第94回都市対抗野球1回戦   王子9―0北海道ガス ( 2023年7月19日    東京ドーム )

<王子・北海道ガス>王子・高島は無失点(撮影・篠原岳夫)
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 準硬式出身の道産子右腕、王子の高島泰都投手(23)が初の東京ドームで躍動した。チームの初戦先発の大役を任され、7回5安打無失点の好投。「真っすぐも走っていて、変化球も決まったので崩れなかった」とうなずいた。

 初回2死、3番・武井の初球にこの日最速の147キロを計測。3回まで9人を無安打に片付けると、張り切る材料が加わった。北海道ガスの2番手で滝川西の同僚だった鈴木が3回無死一、二塁から登板。17年夏の甲子園では鈴木がエースで自身は2番手。現在の立場は逆転したが、年に一度は会食する間柄で15日にも都内で対面し「誰が先発するの?」と聞かれた。「答えられませんでした」と苦笑いしつつ、その旧友に成長した姿を見せつけた。

 遠回りの末、たどりついた舞台だ。18年春に明大入学も硬式ではなく準硬式野球部の門を叩いた。理由は「自信がなかった」から。それでも野球に向き合う姿勢や情熱は変わらない。自主練習の成果で4年時に最速は入学時よりも9キロアップの150キロ台に到達。一度は諦めかけたプロへの夢が再燃した。社会人野球を目指し、王子入り。同社の湯浅貴博監督は「1年前に比べてウチのエースとして自分が投げると責任感が出てきた」と目を細める。視察した阪神の筒井和也スカウトは「去年から成長しているし、能力的にも魅力がある」と評価した。

 ドラフト解禁イヤーに臨む高島は「今年が勝負の年だけど…。チームを勝たせていく投球をすることで評価してくれる人がいれば」と力を込める。04年以来の日本一へ、戦いは始まったばかり。次戦も勝利のために腕を振る。

 ◇高島 泰都(たかしま・たいと)1999年(平11)12月3日生まれ、北海道赤平市出身の23歳。滝川西では2番手投手で、明大では準硬式野球部に入部。4年時に150キロを計測するなど成長を遂げ、王子入り。昨秋の日本選手権のNTT東日本戦でも150キロをマーク。1メートル80、77キロ。右投げ右打ち。

 ▽滝川西の17年夏の甲子園 北北海道代表として仙台育英(宮城)と1回戦で対戦。エース・鈴木が5回までに7点を失うと、2番手の高島も1回2/3を5失点と崩れ、3―15で敗れた。大会は野村(現日本ハム)らを擁した花咲徳栄(埼玉)が初の全国制覇を飾った。

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