トヨタ自動車 増居―福井の慶大OBバッテリーで東海2次予選第1代表で突破

[ 2023年6月3日 21:42 ]

第94回都市対抗野球東海2次予選第1代表決定戦   トヨタ自動車7―4ヤマハ ( 2023年6月3日    岡崎レッドダイヤモンドスタジアム )

チームを勝利に導いたトヨタ自動車の増居(左)と福井のバッテリー
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 昨秋の日本選手権覇者・トヨタ自動車が、順当に第1代表の座をつかみ取った。先行逃げ切りの必勝パターンを演出したのは、ともに慶大OBである増居翔太と福井章吾のバッテリー。ともに今予選は初出場だったが、与えられた役割をきっちりと果たし、9年連続25度目の本戦出場に導いた。

 「自分の持ち味は元気、声を出して全員がプレーに入っていける状態をつくり続けること。終盤は追い上げられて何が起こるか分からない中で、7、8、9回の9個のアウトをしっかり取ることができたと思います」

 マスクをかぶった福井は自らの強みを最大限に発揮した。先発した1学年後輩の増居を巧みな配球とリードでアシスト。打っては3回に右越えの2点三塁打を放ち、試合の流れを決定づけた。最大7点あったリードが3点差にまで追い上げられたが、最後まで決定打は許さず。大阪桐蔭、慶大で日本一に輝いているキャリアを、大一番で生かした。

 「後ろに良い投手がたくさんいるので、初回から出し惜しみすることなく、しっかり腕を振って攻めていきました」

 増居も新人らしからぬ投球で結果を残した。140キロ中盤の直球を軸に、序盤の3イニングを1安打無失点という滑り出し。テンポの良い投球が野手陣に好影響を与え、3回の一挙6得点につながった。6回を投げ3安打1失点。無四球という抜群の制球力で、的を絞らせなかった。

 本戦でも活躍が期待される慶大コンビ。福井が「本戦までにチームのために自分がやるべきことを、より明確にして、全てにおいてレベルアップして東京ドームへ向かいます」と言えば、増居も「すごい投手陣の中にあって左投げというのが、唯一、差別化できるところ。まだ時間はあるので、できることを増やしていきます」と見据えた。

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