阪神・岡田監督、大山4番は1年間不動 「4番は代えたらあかんわ。4番を代えるときは危機の時や」

[ 2023年1月29日 05:15 ]

沖縄に到着した阪神・大山(左)(撮影・北條 貴史)
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 阪神の岡田監督が大山を4番に固定する構想を明かした。28日午前に毎日放送「せやねん!」に出演して「大山の開幕4番」を改めて公言。出演後に一歩踏み込む形で、「4番は代えたらあかんわ。4番を代えるときは危機の時や」と一年間を通して託す考えを示した。

 打線の中心に据える理由は、野球への取り組み姿勢にある。昨秋のキャンプで、最もふさわしいと感じた。

 「練習の姿を見てて。やっぱり、みんなが認めんとあかんからな。4番は。みんなで並んでいると、違う姿が見えるやん。なんか(風格が)違うというかな。みんなが(大山を)見る姿を見て、大山が4番かな…というのは見えたよな」

 19年から4年連続でチームの「勝利打点王」に輝く右の主軸は、豪快な打撃だけでなく、時にしぶとく食らいついて打点を挙げてきた。佐藤輝を5番に置き、「大山の後ろでその姿を見るのも大切やしな」と主力の心得を学ばせる考えもある。

 大山は2月1日のキャンプインに先駆けて沖縄入りした。出発前の伊丹空港で、指揮官の4番構想を伝え聞き、「分からないです。頑張ります」と打順についての言及を避けた。まずは自分の仕事に専念とばかりに、プロ7年目のシーズンへ「毎年、不安しかない。不安はずっと消えることはないと思う。そういう不安も大事だと思うので、不安を少しでも減らせるように準備したい」と覚悟を言葉にした。

 先発4番で全試合を完走すれば、球団では09年金本知憲以来。正真正銘チームの顔になって“アレ”に貢献する。(倉世古 洋平)

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2023年1月29日のニュース