中日・柳、無四球完投 1失点糧に次戦へ「完封できるように頑張ります」

[ 2022年4月15日 05:30 ]

セ・リーグ   中日4ー1阪神 ( 2022年4月14日    バンテリンD )

<中・神>無四球完投勝利を挙げ、木下(左)と笑顔でハイタッチする柳(撮影・椎名 航)
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 4―0の8回先頭の打席に中日・柳は向かった。8回2死一、三塁を切り抜けた時点で既に123球。立浪監督に交代の選択肢はないし、柳本人も、もちろん誰かに託すつもりはなかった。

 「完封しろと言われました。8回も9回も普通に任せてもらえるのがうれしいですし、意気に感じています」

 135球の熱投。9回は犠飛で1点を失い2試合連続完封こそ逃したが、初の無四球完投勝利で2勝目をマークした。振り返れば、今季初登板で任された3月27日の巨人との開幕第3戦は初回4失点から始まった。

 「昨年タイトル(防御率1位と最多奪三振)を獲って、キャンプ、オープン戦と順調に来たけど、そんなに甘いもんじゃないよ…と、東京ドームの初回を絶対に忘れないように自分を戒めています」

 4連勝で貯金3とした立浪監督は「完封できるチャンスって少ないのでね。柳は行けるところまで行かせようと思っていました」と安心して見ていられたものの、欲を言えば、“せっかくだから完封してみろよ”と言いたそうだった。

 次回は22日からの巨人3連戦が濃厚。「また完封できるように頑張ります」。思いは雪辱の二文字。この日の1失点が、また、次のマウンドへの糧になる。(畑野 理之)

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2022年4月15日のニュース