“聖地”甲子園球場 2018初日の出は黄金色

[ 2018年1月2日 05:30 ]

初日の出を迎える甲子園球場(2018年1月1日午前7時18分)
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 甲子園球場に初日の出が輝いた。

 2018(平成30)年1月1日、午前7時18分、三塁側アルプススタンド後方がオレンジ色に染まった。戦前は「東アルプス」と呼ばれたように、甲子園球場の朝日は三塁アルプスから上がる。雲の切れ間から黄金色に輝く光が差してきた。

 場内には大みそかに降った雨の名残があった。土や芝はやや湿っているようだ。美しく整地されたグラウンドは雨に洗われ、より汚れなく、空気は澄み渡っていた。

 マウンドには例年通り、しめ飾りが立てられていた。野球の神様も魔物もすむという甲子園に新春の淑気(しゅくき)が漂っていた。

 場内は静かだった。時折、スズメやカラスの鳴き声が聞こえる。

 今年は春の選抜高校野球大会が90回、夏の全国高校野球選手権大会が100回という大きな節目を迎える。次の150回、200回…につなげる大会であってほしいと願う。

 本拠地とする阪神タイガースは金本知憲監督が3年目を迎え、2005年以来13年ぶりの優勝を目指している。

 1924(大正13)年8月の完成から94年目。日本の野球の聖地は、すべての野球人、ファンの幸福を祈るように、輝いていた。 (内田 雅也)

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2018年1月2日のニュース