“美人過ぎるプロ野球選手”加藤優が流した悔し涙「ふがいない…」

[ 2017年1月3日 10:00 ]

加藤優
Photo By スポニチ

 言葉の端々に、覚悟がにじんだ。“美人過ぎるプロ野球選手”こと埼玉アストライアの加藤優外野手(21)はプロ1年目の昨季、後半から右翼の定位置をつかみ、リーグ20位の打率・281をマークしたが「自己採点は50点」と厳しめ。「前期が40点で、後期が10点。前期は少ないチャンスをものにできて後期のレギュラー定着につながったが、後期はヒットがあまり出なかったので」。チームはヴィクトリアシリーズ(リーグ戦)で最下位。最終戦後は「試合に出られたことでたくさんのことを学べたシーズンになったが、チームに貢献できなかったふがいなさがあった」と、悔しさのあまり涙を流したという。

 後期の不振につながった一因として挙げたのが、体重の減少だ。6月下旬の後期開幕時に一番落ちたそうで「プロで初めてのシーズンで分からないことも多かったし、調整法ではまだまだ意識が低かった」と反省。独学で栄養学を学ぶチームの先輩の姿を目の当たりにして、好物の米と肉に偏りがちな食生活を改善。不足しがちな野菜も取り入れて、バランスの良い食事を心がけるようになった。

 今季の目標には「チーム優勝」と「首位打者」を掲げる。昨季達成できなかった打率3割到達が第一目標。最終的には「3割後半」を目指して毎晩バットを振り込み、リストの強化に励む。打撃だけでなく「(女子野球では)ライトゴロもあるので、そういう場面では確実に刺して、投手とチームを助けられるようになりたい」と守備でもレベルアップを誓う。

 昨年、侍ジャパン女子代表「マドンナジャパン」がW杯5連覇を果たしたことで、まだ果たしていない日本代表入りへの思いもより強くした。「プロの世界でトップ選手になって、ジャパンでレギュラーを張れるようになるのが最終目標。そこに選ばれて活躍したら、女子プロ野球も女子野球のことももっと広められると思う」。そのためには、結果を出すのみ。さらなる飛躍を目指す加藤のプロ2年目から目が離せない。(記者コラム・原田 真奈子)

続きを表示

2017年1月3日のニュース