工藤監督 野手もブルペン入り検討「秋山さんも投げていた」

[ 2014年12月31日 05:30 ]

ソフトバンクの工藤監督

 ソフトバンク・工藤公康新監督(51)が、来年2月の宮崎キャンプで野手のブルペン入りトレーニングを検討していることが30日、分かった。発想の源は投手出身ならではの持論だ。

 「秋山さん(前監督)も現役時代はブルペンで投げていたよ。体を大きく使うには(ブルペン投球は)いい練習。二塁手とかはどうしても(手先の)スナップスローになりがちなんだ」

 重さ100キロを優に超える巨大タイヤトレーニングなど、全身を使う練習を積極的に取り入れる予定の指揮官。遊撃、三塁からの送球練習や遠投などに加え、傾斜のあるマウンドで投げさせることもまた、体全体の筋肉を動かす作業と考える。特に二塁手は素早く一塁へ投げることが求められ、小さいモーションで投げる癖がついている。体を大きく使うことを確認させる狙いだ。

 松坂、摂津、大隣などただでさえ、豪華な顔ぶれがそろう生目の杜運動公園のブルペン。そこへ09年夏の甲子園では明豊のエースとして最速154キロをマークした今宮、ゴールデングラブ賞の強肩・柳田らが加わり活気は一層、増してくる。

 「ケガをしないことが一番、大切なことだ」が口癖の指揮官。普段、動かすことの少ない筋肉へ刺激を与えるのは故障防止にもつながる。全選手対象のブルペンに「工藤流」が垣間見える。

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2014年12月31日のニュース