ヤク山田 セ日本人一番乗り20号 安打は198本ペース

[ 2014年8月8日 05:30 ]

<ヤ・神>7回2死、左越えにソロ本塁打を放つヤクルト・山田

セ・リーグ ヤクルト13-4阪神

(8月7日 神宮)
 ヤクルトが球団新記録を、ド派手な1勝で飾った。先発全員16安打で13得点。連続試合2桁安打を8試合に伸ばした打線について、小川監督は「そう簡単に2桁安打は打てない。凄いなと思う」と手放しで喜んだ。

 中でも勢いが止まらないのが、リードオフマンの山田だ。11―3の7回、左翼席へ20号ソロ。昨季までわずか4本塁打だったが、今季はリーグ日本人トップをひた走る。この日の3安打で132安打とし、シーズン198本ペース。今カード初戦だった5日の練習中、球団関係者に呼び止められた。「200安打記念Tシャツの準備をするぞ」。しかし山田は「それは厳しいです。やめてください」と恐縮しきりだった。「だってまだ、70本くらいあるんですから」。決して気を緩めることなく、1本ずつ積み重ねている。

 6回には雄平が17号3ランを放ち、今季ブレークした「YY砲」が4度目のアベック弾。雄平は山田について「次元が違う」と言いながらも「先頭であれだけ出塁してくれるので、勇気づけられる部分はある」と相乗効果を口にした。

 小川監督は常々「山田と雄平にはパルピテーションを感じる」と話す。パルピテーションとは、指揮官が毎日欠かさず見ているNHK連続テレビ小説「花子とアン」に出てくる「ときめき」を意味する言葉。球団史に名を刻んだ最強の「パルピテーション打線」。今季初の3カード連続勝ち越しと上昇ムードで8日から挑むのは、9連敗中のDeNA。このときめきは、まだ終わらせるわけにいかない。

 ▼ヤクルト・杉村打撃コーチ(球団新記録の要因は)意識の高い練習と準備、試合での闘争心と積極性、スコアラーの存在。打撃で勝つとチームとして乗ってくる。

 ≪球団新≫ヤクルトが16安打を放ち、7月30日阪神戦からの連続試合2桁安打を8試合に伸ばした。8戦以上の連続2桁安打は、10年6月阪神の8試合連続以来4年ぶり。ヤクルトでは10年8月まで5度あった7試合を抜く球団新記録となった。連続2桁安打試合のプロ野球記録は、50年松竹の15試合。また、川端は5日阪神戦から3試合連続3安打。3戦連続猛打賞は09年の福地以来14人目の球団タイ記録となった。

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