マエケン 優勝、「圧倒的な数字で」沢村賞、そして米へ

[ 2014年1月7日 05:30 ]

青空の下、キャッチボールをする広島・前田健太

 生涯のライバルに追いつき、海を渡る。広島・前田健太投手(25)が6日、東京都内で自主トレを公開し、早くも80メートルの遠投を披露。プロ8年目を迎える今季、「もう一度、沢村賞を獲りたい。沢村賞を獲るにはイニング数や勝ち星、防御率、全てに上位の成績が必要。圧倒的な数字で終われればいい」と強い決意を口にした。

 同学年の楽天・田中が今オフ、新ポスティングシステムでの大リーグ移籍を目指している。前田自身も昨年12月に将来的なメジャー挑戦の希望を表明。早ければ今季終了後に実現する。「今年に関してはカープで優勝することが目標。海外のことはシーズンが終わってから」。メジャー挑戦への発言は控えても、沢村賞に狙いを定めたことで思いは伝わってくる。田中は昨季、24勝無敗で楽天を初の日本一に導き、2度目の沢村賞を獲得。前田も「圧倒的な数字」で同じ道程をたどろうとしている。10年以来2度目の沢村賞を獲得し、広島を23年ぶりのリーグ制覇に導く。近日中に行く初詣も、絵馬に「優勝と沢村賞」と書く。

 そのためにも肉体改造に取り組む。「もっと体を大きくしたいし、パワーアップしたい」。現在の体重は82~83キロ。今オフは筋力強化に課題を置き、体重を増やしていく。「去年はWBCがあったので海外(ハワイ)で短期間で仕上げたけど、今年はその必要がない。ゆっくりやれるのは大きい」。今オフは都内のジムを拠点に、5勤1休ペースで今月末までじっくりトレーニングに励み、キャンプインを迎える。

 「10年の時は(沢村賞を)狙っていなくて、結果としてついてきた。次は目標にして獲りたい」。投手最高の名誉を狙って獲る。ライバルが待つメジャーへ行く前に。

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2014年1月7日のニュース