高木監督 “鉄板”ブランコ攻略法見せず「よう打つね」

[ 2013年3月14日 06:00 ]

<D・中>ブランコに一発を浴びたものの、予想外!?に穏やかだった中日・高木監督

オープン戦 中日4―9DeNA

(3月13日 横浜)
 嵐の前の静けさか。中日先発・中田賢が4発を被弾し、5回9失点と乱れ、同一リーグにはオープン戦6戦全敗。3回には昨年までの主砲ブランコに左越え場外2ラン。ところが、高木監督は驚くほどに穏やかだ。「ブランコはよう打つね」。シーズン中なら怒り心頭のはず。その静けさが逆に不気味さを際立たせた。

 理由があった。モリミチ流のセオリーと異なる攻め方だ。指揮官は「落ちる球を投げておけば、三振、三振、三振や」とブランコ攻略法を示している。だから、中田賢と谷繁のバッテリーは逆の配球に終始した。

 初回1死一、二塁では2ボール2ストライクから内角144キロ直球で遊ゴロ。3回の場外弾はスライダーの失投だ。4回の中前打を含め、ブランコへの計9球で落ちる球はなかった。中田賢は「あそこに投げたら、やられるところ」と淡々と振り返る。高橋聡は6回にフォークで空振り三振を奪っただけに、先発バッテリーがシーズンをにらんでいることは明白だ。

 高木監督は「そんなことできるか。そんなことだったら抑えとる」と否定するが、鉄板の攻略法があるだけに余裕の笑みさえ見せていた。

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2013年3月14日のニュース