マエケン貫禄の3回0封!2年連続の大役確実

[ 2011年3月7日 06:00 ]

<広・ロ>ロッテ打線相手に3回1安打無失点の前田健

オープン戦 広島2-1ロッテ

(3月6日 尾道)
 まだ22歳。それでも、マウンド上では貫禄を感じさせた。昨季の沢村賞右腕、広島・前田健がオープン戦2度目の登板で、早くも2年連続開幕投手の座を確実にした。

 「会心の当たりがなかったのは良かった。いい感じできている。状態はまだまだだが、前よりは良くなってきていると思う」

 雨でぬかるむマウンドで3回を1安打無失点。前回登板となった2日の中日戦(マツダ)は立ち上がりに統一球の制球に苦しみ、2回3失点。だが「反省が生かせた」と初回から安定した投球で次々とストライクを奪った。フルカウントになる場面も多かったが、それも「際どいところに投げた」結果。最速は141キロ。前回は1球も投げなかった決め球のスライダーも解禁し、厳しいところを突いて内野ゴロを打たせた。一方で新球として取り組んでいるフォークはわずか1球だけと、シーズンを見据えた投球となった。

 昨季は大竹の故障で回ってきた開幕投手の座。今季は名実ともに最有力候補。今後は投球イニングを増やしながら晴れの舞台へ調整していく。「(相手に)いろいろ研究されると思うけど、それ以上にいかないといけない。不安はない。去年よりやらなきゃいけないというプレッシャーはあるけど、挑戦者のつもりでやる」と力強く言い切った。

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2011年3月7日のニュース