小林さん抜けるような投手に…岩隈タイトル宣言

[ 2010年1月22日 06:00 ]

グアムの自主トレから帰国後、Kスタで練習を行った楽天の岩隈久志

 楽天の岩隈久志投手(28)が21日、天国の恩師へタイトル奪取を誓った。自主トレ先のグアムから帰国し、そのままKスタ宮城に直行し練習。グアム滞在中に日本ハム・小林繁投手コーチの訃報を知り、弔花を送った右腕は「デビューした時の投手コーチで、小林コーチは自分にとっての1つの原点。今年は気持ちで戦ってタイトルを獲りたい」。普段は個人成績について口にすることのないクールなエースが力強く宣言した。

 岩隈は01年に近鉄で1軍デビューしたが、その年はわずか4勝に終わった。当時、1軍の投手コーチを務めていたのが小林氏だった。「結果が良くなかった時に“気持ちで投げろ”と言われたことが強く印象に残っています」。技術的指導だけでなく精神面の大切さを叩き込まれ、翌年はローテーションに定着して8勝をマーク。03年からは2年連続で15勝を挙げるなど球界を代表する投手へと成長した。
 岩隈が今季の目標として掲げるのは、08年に記録した自己最多21勝の更新と2年ぶり2度目の沢村賞獲得だ。小林氏は阪神時代の79年に自己最多の22勝を挙げ、沢村賞も2度受賞。恩師の功績を知ったエースは「小林さんを抜けるような投手になれればと思う」と決意を新たにした。20日の告別式には参列できなかったが、今秋は霊前でタイトル獲得を報告する。

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2010年1月22日のニュース