“裏”もつくるらしいダルビデオが若手の教材に

[ 2009年12月28日 06:00 ]

 日本ハム2軍の本拠地・鎌ケ谷にある勇翔寮に“ダルビッシュ・ライブラリー”ができる。合宿所の空き部屋を視聴覚室とし、これまでダルビッシュが投げた試合のDVDを用意。1軍昇格を目指す若手投手たちの教材にしようというものだ。

 映像素材はすでに準備。球団関係者は「ダルビッシュの投球は参考になる。投球だけでなく、マウンドでの立ち振る舞いなど細かいところまで見てほしい」と力を込めた。
 プランはそれだけでない。来季から2軍担当となる吉井投手コーチは「あれぐらいの才能なら活躍できて当たり前と思っている若手も多い。しかし、見えないところでどれほど努力していることか…。裏で取り組んでいることを映像にできればおもしろい」として、ダルビッシュの“裏ビデオ”を製作することも提案した。ダルビッシュはシーズン終盤に痛めた右手人さし指と左腰の影響で、今オフは静養に重点を置く。年明けにはダース、西武・野上、田中と国内で自主トレを行うが「(彼らの練習を)見ることがメーンになる」と、ここでも“独自の投球理論”を惜しみなく伝授する意向だ。球界のエースとして、その存在感は頼もしい限りだ。

 <野球論も公開>ダルビッシュは現役投手ながら、野球界発展のためとして自身の野球論を惜しみなく披露している。7月には自ら完全監修して発売された「ダルビッシュ有の変化球バイブル」(ベースボール・マガジン社)で、変化球の握り方や投げるときのポイントを解説。また、自身のオフィシャルブログでも「キレのある球」と「キレのない球」について持論を展開。「他の投手にバレたとしても、日本プロ野球のマイナスにはなりませんよね」と記している。

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2009年12月28日のニュース