“帰って来たカブレラ”がオリ勝ち越し打!

[ 2009年7月7日 21:58 ]

 【オリックス5―1ソフトバンク】オリックスは0―1の7回に大引の適時二塁打で同点。さらに1死一、二塁からカブレラの中前打で勝ち越し、ラロッカも適時打で続いた。近藤は約2カ月ぶりの白星で4勝目。ソフトバンクは追加点が奪えず、大隣は7回に力尽きた。

 ≪らしくない“必死の一打”≫復活を告げる一打は、オリックス・カブレラらしい豪快な本塁打ではなかった。外角低めの変化球に体を泳がせながら必死にバットの先に当て、中前に運んだ。「三振だけはいけない。バットに当てないと、と思った」。勝ち越し打に一塁ベース上で少しほおを緩めた。
 約2カ月半ぶりの1軍復帰となったこの日、2軍戦にも出場していないにもかかわらず、いきなり「4番・一塁」で先発出場。久しぶりの実戦は、3打席目までいずれも走者を置いた場面で2度の空振り三振と右飛に倒れていた。7回1死一、二塁での第4打席は追い込まれながら「遅い球がくる」と狙い通りの球に食らいついた。
 4月23日の試合で三塁走者の際に打球を受け、右足小指を骨折。カブレラの離脱後、チームは低迷して最下位に沈んだ。ローズと並ぶ打線の軸が戻り「(雰囲気は)絶対変わるはず」と大石監督は期待する。
 フル出場に「めっちゃめちゃ疲れた。あしたは休み」と日本語で軽口も飛び出た。「これからはチームを引っ張っていきたい」。反攻を期すオリックスに、頼もしい助っ人が帰ってきた。

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2009年7月7日のニュース