由規が夢の球宴へ 最速158キロ狙う

[ 2009年7月7日 06:00 ]

監督推薦でオールスター出場が決まり、笑顔の館山(左)と由規

 マツダオールスターゲーム運営委員会は6日、オールスター戦に出場する監督推薦選手を発表。ファン投票と選手間投票による選出メンバーを合わせたセ、パ両リーグ各28選手の全陣容が決まった。2年目のヤクルト・由規投手(19)は、初の大舞台で日本人最速の158キロに挑戦することを宣言。今大会出場選手中最年少の右腕が主役の座を狙う。

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 思わず笑みがこぼれた。由規は入団2年目、10代でのオールスター初出場に目を丸くした。
 「選ばれないと思っていましたが、自分でもビックリ。元気ハツラツと頑張ります」。ここまで10試合で5勝4敗。出場選手中最年少の19歳右腕は早速、大舞台での目標を掲げた。「ペナントレースとは違うので、思い切って投げたい。自己最速が出せたらいいなと思います」。自己最速は仙台育英3年時の日米親善野球、今年4月26日の横浜戦(神宮)で出した157キロだ。自己最速=158キロ以上。それは同時に日本人最速も意味する。由規が最も球速が出る“必殺技”は、ワインドアップからのクイック投法。制球難からシーズンでは控えているが「それを出すか出さないか。怖がらずにいきたい。狙っていきたい」と意気込んだ。
 球団で10代の球宴出場は90年の川崎以来。セ・リーグの指揮を執る原監督は「これからのプロ野球を背負って立つ選手。期待を込めて選びました」と推薦した理由を説明。チームリーダーの宮本も「一流選手を感じて大きく育つための経験をしてほしい」とエールを送った。可能性を秘めた19歳だが、あこがれる楽天・田中との対面には「緊張してしゃべれないかもしれないけど、話を聞けたらうれしい」と初々しさものぞかせていた。

 ▼全セ原監督 ファンの人が見たいであろうという選手、プロ野球、セ・リーグを代表する選手を選びました。選手たち一人一人にファンに対して大いにアピールしてもらい、その中でチームとしてパ・リーグをねじ伏せることができればと思います。
 ▼全パ渡辺監督 6球団からバランスよく選んだ。上位の日本ハム、ソフトバンクは多めだけど、フレッシュなメンバーもいてバラエティーに富んでいると思う。欲を言えば投手を12人選びたかった。1人2イニング投げてもらうことになるでしょう。

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2009年7月7日のニュース