「延長の箕島」健在!27年ぶり8強進出

[ 2009年3月29日 06:00 ]

 【箕島4―3開星】箕島は延長戦に突入した時、松下監督が声を張り上げた。「うちは延長戦に強いんだぞ」。18年の時を経て甲子園の土を踏んだナインが指揮官のゲキに応え、11回1死三塁から7番・沼が中堅手の前にポトリと落とす決勝打。「近畿大会もエラーでの出塁が多かったし自分が怖いです」。父・達也さん(42)も同高野球部出身だが、甲子園メンバーには入れなかったため「僕はベンチに入ってヒットも打てた。父を超えました」と言うが、箕島魂は立派に父から受け継いだものだ。これで甲子園での延長戦は負けなしの6連勝となり、27年ぶりの8強進出。伝統の勝負強さは確かに息づいている。

 ≪点滴エース春木…報われぬ力投≫開星は初戦で優勝候補の慶応を破ったが、春夏通じて初の8強入りならず。2失策がいずれも失点に直結し、野々村監督は「普通にやれば勝てた。自滅ですね」と嘆いた。それでも、かいよう性腸炎で試合前に点滴を受けたエース・春木は6回から延長10回まで1人の走者も許さない力投。「甲子園の雰囲気を味わったし、勉強にもなった。夏に絶対戻ってきます」と力を込めた。

続きを表示

2009年3月29日のニュース