２２失策のおかわり君、目標は高く、テーマは基本

　強烈ノックも“おかわり”だ。西武・中村が９日、今キャンプ初の居残り特守を行った。夕闇が迫る中で、中島、水田らとともに右に左に約１時間。ユニホームを泥だらけにしながら打球を追い続けたが「全然大丈夫。これくらいなら全然いけますよ」と、疲れも見せずに振り返った。

　「今回はきっちりとテーマを持ってやってますからね」。そのテーマとは「基本」。守備面は「エラーを減らすようにしっかり練習したい」と、１からやり直す覚悟で今キャンプに臨んでいる。昨年はリーグワーストの２２失策。同じく守備面が課題だった中島は昨春のキャンプから徹底的に鍛え直し、シーズンでは初のゴールデングラブ賞に輝いた。オレも続く―。それこそがホットコーナーを守るおかわり君の今年のキーワードだ。
　西武にはＷＢＣ日本代表候補が１２球団最多タイの５人。加えてレッドソックス・松坂もキャンプに合流しており、注目度では水をあけられてしまっている。ただ、そんな中で調整は順調。７日のシート打撃では右越え二塁打を含む２安打をマークするなど、昨年本塁打王に輝いたバットでは貫禄を見せている。現在は花粉症に悩まされて鼻声が続いているが「花粉症対策？我慢です」。守備面でも我慢の練習を続け、攻守でもうワンランク上の選手を目指す。